なんて狂った世界

 女は嗤う、狂気じみた笑顔で異形の巨人を見据えて嬉しそうに――。

「はっはっはーっ! たったこんだけの戦力で巨人狩りかよ、狂ってる。お前ら最高に狂ってるなっ! 気に入ったよ、お前ら全員最高に面白いぜ! そら飛ばせミヤゾノ、俺らを降ろしたら離れてろよ」

「うわ――ちょっと蹴らないでイェネさん」

 元々戦闘狂のような性質は見受けられたが今のイェネは狂戦士を思わせるような空気を纏っている。ロフィア達は闘気を放つイェネにも慣れたもので気にした風もなく自分の装備の点検をしているが……闘気に当てられたのか俺自身も昂っている。

「その剣……」

「気付いたか? お前の剣を仕上げた名匠の一族が作った物だ。直接妾専用の物を作らせたかったが時間が無かった事だしな、手元にあるという在庫品を買い取った。随分と吹っ掛けられたが、それだけの価値はあった。この刃……素晴らしいつくりだ。巨人殺しも成し遂げられよう」

 在庫品……そういえば携帯工房に色々と荷物を持ち込んでいたし刀剣の類いもいくらかあったはずだ。

「んー! 久しぶりに本気出すかなぁ~」

「言いましたねエピ、きっちり働いてもらいますよ」

 エピは緊張感など全くないがリニスの方は化け物が近付くにつれて表情が硬くなっていく、それを解そうとエピが抱き付いて……揉んでいる。

「目標と接触します!」

「っ! 行くぞ、打ち合わせ通り右側から狩る」

 Uターンする為に車が減速したのを見計らって飛び降りそのまま雷迅で右側の巨人に取り付き駆け上がる。

 ヘカトンケイルは蚊でも叩くように自らの体に手を振るう。迫る巨大な手をレールガンで吹き飛ばして上を目指す。

 こいつは地面を操らないな――天明の話にもそんな能力については出てこなかったし、黒雷の効きもあの時の奴より良い気がする。もう一方のヘカトンケイルが舞っていたドラゴンを捕まえて周囲を走る車両目掛けて投げ付けた。源田のおっさんが乗ってた車両だったが回避と同時にパンツァーファウストでドラゴンを吹っ飛ばした。投擲用の岩を作らない、やっぱりこいつらに特殊能力は無い――。

「オ前ラ邪魔ッ!」

 這い上がってくる俺たちを振り落とすべく体を振るい無茶苦茶に暴れ回る。隙を見て取り付き俺たちを喰おうと旋回していたドラゴンが巻き込まれて叩き落とされていく。直情的、周りを見ていない。こいつ自身に大きな変化が出なくとも継続して黒雷を纏わりつかせているのも苛立ちに一役買っているのだろう。効果が薄いのは今の内だけだ、お前が一番に対処すべきなのは俺や声を上げ大剣を叩き付けてお前を苛つかせているイェネじゃない。陽動の陰に隠れてタナトスで力を削ぎ続けているフィオだ。フィオは極限まで気配を絶っているから捉えられるはずもないが――加えて黒雷の痛みに紛れているナイフで刺される痛みになんて痛覚が鈍感なこいつらには気付きようもない。

『虫ケラガ……潰レテシマエッ!』

 無数の手を自分に纏わりつく敵へと振り下ろす。気配を絶っているフィオ以外の全員に複数の手を割り振り逃げ場を奪う。それを俺たちは突風に攫われる事で回避した。

 良いタイミングだアル――そしてアリシャ、緊急回避をアル突風が担当して飛ばされた先での移動をアリシャが担当する。この空気を圧縮したっていう足場、妙な踏み心地だ……全員が動きやすいように展開するのは大変そうだが、空を走れるってのは最高に面白い。

『ナンデ浮ク……?』

『ギュゲス避ケロ――』

 俺たちが空中を飛び跳ねた事に戸惑い標的にしていたヘカトンケイルの動きが止まった。もう一体が声を掛けた時にはそれは頭部へと到達していた。狂気に染まった様に嗤うアマゾネスがドワーフ製の大剣で首の一つを刎ね飛ばした。瞬間地を揺るがす程の大絶叫――計り知れない音の暴力を間近で受けたイェネは意識を失い音に飲まれたまま落下していく。クソうるせぇ……間に合うか? 空気を蹴り地面にぶつかる寸前にイェネを拾った。が、安心する暇もなく痛みにもがく巨人の足が降ってくる。

「残念、雷迅とこの足場相性良すぎるだろ。アリシャーっ! 全員に耳栓くれ! ――ってこれどっちかってぇとヘッドホン」

 多国籍軍の誰が使ってたヘッドホンのイメージに引っ張られたな、これ効果あるのか――追加された装備の効果を確認する事なくエピがヘカトンケイルの目を抉った。一つ潰した程度では意味がないがエピが潰したのは左側十数、鎖に繋がれた二振りの短剣を的確に投擲、回収を繰り返している。

「私だってこんなやつらになんか負けてないんだからッ!」

 振り回される腕の一つに着地したアリスは大鎌の刃を突き立て走り出した。腕を斬り裂きながら根元へと到達すると肩口から先を一気に刈り取った。ボトボトと血を噴きながら落ちる巨腕――空気を震わせる振動を肌で感じる。

 なるほど、良い耳栓だ。仲間の声は聞こえても喧しい絶叫は聞こえない。

「話に聞いた程ではないな。大きいだけでは勝てぬと知れ」

 それはまるで刃を持った跳ね回る車輪、ロフィアは空気を蹴り回転しながら右へ左へと巨人の首を掻き斬る。人間など一握りで殺せるはずの巨人が矮小な存在に翻弄されて片膝を突いた。

 もう一体が気付き助けに入ろうとするが自衛隊がそれを許さない。戦車の砲撃とパンツァーファウスト、目への射撃で上手くその場に留めてくれている。

「やっほ~、行け行けリュー」

「まったく、運ぶのは今回だけよ! しっかり仕事しなさい」

 暢気なクリューの声が響き黒狼が巨体を駆け上がりヘカトンケイルの頭上へと飛び上がった。

「ほいほ~い、行ってきま~す」

 黒狼から飛び降りたクリューが頭部の一つに下り立ち手を当てた瞬間、金色の光が生じて巨顔を凹ませ歪ませたかと思ったら西瓜が割られるかのように弾けさせた。

 クリューの能力は触れたものの破壊だとは聞いてたが……随分とエグい。普通に斬り裂く方が幾分マシな程に。

 ここまでされるとあの巨人でも痛みに支配されるようで大きな動きは見せず蹲るようにして踠いている。

「楽にしてやる」

 次の生は他者に弄ばれる事がないといいな――ヘカトンケイルの正面に立ち力を解放した。黒い光は巨人の胸を突き抜けて遥か彼方に飛び去った。途端に巨体は力を失い地に倒れ伏した。全員が雄叫びを上げる、それに対して残ったヘカトンケイルが怒りの咆哮を放った。


 なにが、どうなった……? この空間は一体……? 残ったヘカトンケイルが咆哮したのと同時に消えた部隊が後方に突然現れて、それから……急に視界が暗転したんだ。

 そしてこの黒い空間だ。世界移動の時に通る空間に似ている気もするがあれとは確かに違う。

「なんなのだこの場所は! 奴はどこへ消えた?」

「ここに移される直前に消えていた部隊が出現したのを見ました。もしかするとわたくしたちは彼らと入れ違いにこの場に連れてこられたのでしょうか?」

「その可能性が高いかもしれないわね~。はぁ~あ、せっかくやる気出していたのに……拗ねてリニスのおっぱい揉んじゃうわ」

「なっ、なにを馬鹿な事をしているんですか!? 脱出の方法も分からないんですよ!」

 エピに抱き竦められたリニスが顔を赤くして踠いている。ロフィアの方は戦闘で昂っていたものが落ち着かない様子で辺りを見回している。この空間暗いけどお互いの姿はよく見えるんだよな。

「どうしますかね? 無線も能力での交信も試みましたが当然のように応答無しです。消えていた連中もこの状態だったんでしょうな。一先ず景色が変化するまで車を走らせてみましょうか?」

「源田さん……どういう空間か分からない状況で動くのは危険かもしれませんよ? 消えていた部隊と違って少数の俺たちをただ隔離したとは思えないですし」

 隔離するだけの能力なら大勢を隔離しておく方がいいはず、わざわざ入れ替えた意味はなんだ? 俺たちから離れていたクーニャを乗せた車両は巻き込まれなかったみたいだが……あっちに残ったのは幸運だな。もしニーズヘッグが動き出してもクーニャが対処出来る。

「ん? どうした?」

 急にフィオとアリスが俺の手を握りしめてきた。何が起こるか分からない状況で両手塞がるのは怖いんですが…………。

「ここに来る直前に天明が叫んでたのが聞こえた」

「叫んでた、か?」

「ん。大切なものを放すな、って」

「他に何か言ってた――ッ!?」

『ッ!?』

 突如としてフィオ達が、周りにいた人間が消えた。それどころか魔物に周囲を取り囲まれていた。何でここまで気付かなかった? 隣に立っていたハイオーク達も驚いたように距離を取った。召喚? 俺たちと同じようにここへ引っ張り込まれた?

 ――銃声っ!? 誰かが戦っている。この数はヤバい、早く払って合流しないと――ッ!? 手当たり次第に放った黒雷が弾かれた。俺の傍に居たハイオークは黒雷を弾けるのか。

「ワタル! こっち」

「フィオ! よかった、無事――ッ! ――フィオじゃないな。誰だお前」

 突如現れたフィオに近付いた瞬間鋭い突きが顔を掠めた。僅かな機微に気付いていなければ顔に穴が空いていただろう。

「何言ってるの? 私は私」

「違うんだよ偽者。フィオの動きはそんなにお粗末じゃない!」

 放たれる斬撃を打ち払いナイフを叩き落とした。フィオがこんなに弱いはずがない、雷迅を使ってない俺に完璧に押し負けるなんてあり得ない。何よりこんな場面で俺に武器を向けるものか。

「どうしたの? 私は偽者なんでしょう? 殺さないの?」

 追い詰めたもののその先の選択を出来ないでいた。確かにフィオじゃない……そのはずだ。でもフィオの形をしたものを手に掛けるのか?

「俺は――」

 唐突に降ってきた衝撃、先程のハイオークの巨斧を寸前で受け止めたが――力が違いすぎる――押し潰されそうだ。今のゴタゴタで偽フィオは姿を消したようだ。分からない事だらけだ……クソッ、あれだけ近くに居て何で変化に気付けなかった?

 剣戟銃声が響きこの空間内が混戦状態なのは分かるが味方を視認出来ない、居るのは魔物ばかりだ。魔物が殺し合いをしている。異常だ、降り掛かった現実も繰り広げられる光景も全てが異常だ。誰か銃を奪われたのか時折銃弾が飛んでくる。それを剣で流しつつハイオーク二匹の巨斧と斬り結ぶ。思った以上に速い上に重い、見えないのに聞こえる人間のものらしき悲鳴が俺を焦らせる。こいつら剣を通して流している黒雷も効いていない様子だし……二匹共電撃無効でどちらかがキューブ持ちでこの空間の能力者ってところか? 倒せば道は開けるんだろうが――。

「強い…………」

 息が切れる。この二匹の攻撃を捌くのが精一杯で攻撃に転じる隙がない。だがやられてばかりもいられない、守らないと、助けないといけないんだ。全員で生き残ると決めた。それを邪魔するものはなんだろうが打ち払う!

「来やがれ馬鹿力、削ぎ落としてしゃぶしゃぶにしてやる……食わんが」

 斬撃の応酬、互いにあと刃一つ分届かない。相手の得物が巨大武器である分大振りで動きは読みやすいはずなんだが……今一歩攻めきれない。それは相手方も同じ、何か躊躇いがあるのかここぞという時に攻めきらない。完璧なコンビネーションと強さはまるでフィオとアリスを相手にしているようだ。くそ……止めろ……動きが二人にダブって見える。そうだ……これは間違いなく訓練で幾度と見たフィオとアリスの動きだ。お互い不規則に動いているのにそれでいて噛み合っている、二人の動きそのものだ。どうなっている? ここまで模倣出来るものなのか? 幻視でも見ているのか? ……幻視? 幻覚……? ……そうか! 今度の敵はそういう能力か。それなら電撃を殴れるのも納得がいく。別空間に飛ばされた事ばかり気に掛かってたが、天明の言葉はそういう意味だったのか。最初から掴んでいれば幻覚という異常が起こっても考え至る事は出来るだろうし……姿は完全に別物に見えてるが声は正常に届くのか?

「フィオ! アリス! 俺は敵じゃない! 二人なら気付くはずだ!」

 剣を地面に突き立て無防備を曝す。俺には目の前の二人は完全ハイオークに見えている。馬鹿な事をしている、間違いかもしれないという考えが頭を過るが、この動きは何度も見てきた二人そのものなんだ。幻覚なら人間が見当たらないのも納得がいく、目を覚ませ。ちゃんと見ろ、目の前に居るのは誰だ!


 迫る二つの巨斧は俺の頭と胴に触れる寸前で止まった。やっぱり、間違ってはいなかった。幻覚は解けないが同士討ちがなくなっただけマシか。相手が口を開いても殺意を叩き付ける言葉しか聞こえない、こちらも同じなんだろう。意思疎通は難しいか。武器を放棄した二人は顔を見合せ俺の背に回って指を這わす。勉強していたひらがなを書いているようだ。うう……複雑だ。二人と分かっていても姿は豚の化け物だ。それが自分の背に指を這わせているかと思うと……わ、た、る。た、い、せ、つ……か。二人にも同じようにして背中に文字を書いてやる。凄い絵面だ、ハイオークの背中に文字書いてるよ……原因を探るぞっと。敵は殺さず無力化最優先っと。これでいいだろうか? 最初この空間に魔物は居なかったなら俺たちは全員幻覚を見て同士討ちを強いられている事になる。殺さず無力化して止めないといけないが……状況は変化して見え始めたのは魔物が人間を襲う光景、これは正しくこの通り――な訳ないよな。

「考えるのは後だ。悪いが全員寝てもらうぞ」

 俺が走り出したのに合わせて二人も駆け出す。接近し手刀を打ち込み一撃の元に昏倒させる。俺は黒雷の鞭で絡め取って失神させていく、周りには俺が魔物に見えているんだろう。見える魔物の手に銃は握られていないのに無数の銃弾が飛んでくる。何もかもが判然としない、人間だったはずが魔物で魔物だったはずが人間になっている。俺は同士討ちを止めているのか? あれは本当は魔物なんじゃないのか? 倒れている魔物を殺そうとしている人間は本当に人間か? 考えれば考えるほどに分からなくなり目に映る状況が混乱を加速させていく。せめてフィオ達のように動きで判別出来るほどに身近な存在だったなら――。

 刃が飛んできた。察知出来ない見えない刃だった。新手の魔物か、それともアルの鎌鼬か……風は感じなかった。その、はずだ……でもこの状況で自分の感覚を信じる事に意味はあるのか? ……切り裂かれた頬から血が伝う。チリチリとした痛みが不安を刺激する。何がどうであれ生きる為には動かないと――そう思うのに胸に巣食った迷いが動きを鈍らせていく。二人は躊躇う事なく動くものを停止させていくが……何か指標があるのか? あるなら教えてほしい。この狂った世界の確かなものを!

 ハイオーク二匹が飛び付いてきた。直後刃が舞った。押し倒された事でどうにか回避出来たようだ。刃の主が混乱しているのが伝わってくる、今まで魔物が庇い合う光景なんて無かっただろうからな。見た目は化け物でもこの二人は今ここで唯一俺の確かなものだ。こんな動きをするのはフィオとアリスだけだ。そして魔物の庇い合う姿を見て混乱する刃の主も確かなものになりつつある。戸惑うのは魔物を敵と認識しているから、ならあれは人間のはずだ。が、アマゾネスと意思疎通する為の文字なんて分からない! どうすんだこれ――。

「ひぃぃぃ!? やるならやると前以て動きで教えてくれよ!」

 突如豚の手とは思えない細い指が背中を這った事で肌が粟立った。慣れない! 普通に魔物が傍にいる状況に。体を触れ合わせているという状況に……何々? ……に、お、い? しょ、う、え、ん……火薬の臭いで判別しながら昏倒させてたのか。全部昏倒させてたって事は今のところ魔物は居ない、ならあれも魔物じゃなくアマゾネスなんだろう。可能性があるのはアルとアリシャだ。どうやってこの現状を伝える――。

 憤怒の暴獣が刃の主との間に降り立った。これは分かる、巨大な得物を持ってこのピンチを嬉々として進む者、そんなのは知り合いにイェネ以外存在しない。意識が戻ってたんだな……どうする? 彼女は周囲全て敵という状況に昂っている様子で冷静に現状を見ていない可能性が高いぞ。

「やっぱそう来るよなっ――チッ、気絶用に抑えてたら耐えられるか」

 もし文字が理解できたとしても背後に隙なんて作らんだろうな。狂戦士め……なんで? 刃の主と連携している? 互いが魔物に見えていない? 他にも動きを合わせているやつが――アマゾネスは同族以外が魔物に見えているパターンか。この動きは知っている、フィオの攻撃を捌いていた時の動き、女王陛下かよ。こっちもイェネとは別の意味で厄介……集まり始めているな。八対三、フィオとアリスが一緒なら対処出来ない人数じゃないが他の人間を狙われるのを庇わないといけない事を含めると圧倒的に不利。

 理解していても魔物姿の存在を庇いながら戦うのは気持ち悪いな。アマゾネスは執拗に別の人間を狙ってくる、弱い所から叩くのは当然か。やり辛い――ッ! 視界が一変した。魔物の姿は消え仲間同士の殺し合いが広がっている。何故俺だけ解けた?

「フィオ! ――チッ、言葉は通じないままかよ」

 さっきまでの通り動きを見て連携するしかない、ああ……最悪だ。迫ってくるイェネ達への対処で自衛隊の無力化に殆ど手が回らない。仲間が仲間の銃弾で倒れていく――この狂った世界の原因はどこだ、この地獄を打ち破る方法は――。

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