第99話 ひともをし ひともうらめし

人もをし 人も恨めし あぢきなく

世を思ふ故に もの思ふ身は


ひともをし ひともうらめし あぢきなく

よをおもふゆえに ものおもふみは


後鳥羽院


訳)

人を愛おしく想い、人を恨めしくも想う。

つまらない世の中に色んな事を想う私にとっては。


超訳)

思い通りにならないこの世の中でジタバタと足掻いてるこの身には、人こそが愛おしく、恨めしい。


ちょっと一言)

後鳥羽院、僅か4歳で天皇を即位し17歳で息子に天皇を譲位。その後20数年間上皇として実質的政治をおこなった人。


人が好きで、人に苦しめられ、それでも人の為に生きてきた人・・なんじゃないかな。

平安時代から鎌倉時代への激動の時代を生きた人なのだ。

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