第37話 しらつゆに かせのふきしく
白露に 風の吹きしく 秋の野は
貫き留めぬ 玉ぞ散りける
しらつゆに かぜのふきしく あきののは
つらぬきとめぬ たまぞちりける
文屋朝康
訳)
草葉に溜まった白露に秋の風が吹きつけている。
まるで糸を通していない宝玉のようだ。
超訳)
すすきや茅の葉に朝露が溜まっている。
そこに野分け(台風)の風が吹き抜ける。
ぱっと散る白露。
なんと美しい光景だろう。
ちょっと一言)
文屋朝康が白露を詠んだ歌をもう一つ
秋の野に 置く白露は 玉なれや
貫きかくる 蜘蛛の糸すぢ
(秋の野にある白露は宝玉のようだ。
蜘蛛が繋ごうとしている)
秋の白露、よっぽど気にいったんだね。
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