第35話 ひとはいさ こころもしらす
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける
ひとはいさ こころもしらず ふるさとは
はなぞむかしの かににほひける
紀貫之
訳)
人のこころは分からないけれど、懐かしい場所は昔と同じ花の香りで迎えてくれる。
超訳)
・・の前にこの歌の背景,
紀貫之が大和国の長谷寺にお参りする際にいつも泊まっていた宿があったが、貫之はしばらく宿に訪れていなかった。。
久しぶりに訪れた時の会話を歌にしたのだ。
「あ~ら貫之ちゃん♡、
ご無沙汰だったじゃないのぉ~!
もおうちの事なんて忘れたのかと思ってたわ」
「んな訳あるかよ、
お前の気持ちなんか知らねえけど、俺はここの花の香りを楽しみに来てんだ!」
「もお、貫之ったら♡」
ちょっと一言)
紀貫之。はい、代表作といえば何?
カッチ♪カッチ♪カッチ♪カッチ♪
ピンポーン♪
はい、正解。
『土佐日記』ですね。
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむ、とてするなり」
男の貫之が女のフリをして男が書くという日記を書くという設定。
ややこしいわ!
でも、日記を仮名を使って書いてみたかったんだよね。当時は仮名は女性しか使わなかったから。
結果ベストセラー♪
やるな、貫之!
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