心あてに折らばや折らむ初霜の

をきまどはせる白菊の花

こころあてにをらばやをらむはつしもの

をきまどはせるしらぎくのはな

凡河内躬恒

訳)

適当に折って取ろうか。

初霜に紛れて見分けにくい白菊の花を。

超訳)

ピンと張り詰めた晩秋の朝。

初霜が降り誰も手をつけていない真っさらな風景。

初霜の白さの中に際立つ白菊。

こころのままに一本手に取ってみよう。

ちょっと一言)

この歌正岡子規の『歌よみに与ふる書』の中で「雪が降ったくらいで白菊と見分けがつかなくなる訳ねえじゃん」とツッコミ入れられていたとか。

真面目か！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい