現況、勢力図解説




 今回は解説回になります。

 興味の無い方はどうぞ飛ばしてください。

 時間に猶予のある方、作中の状況について説明が欲しい方に読んで頂ければ。













































 はい。

 そんなワケで第二章もいよいよ(ようやく)終わりが見えてきたところで、ここいらで説明回を挟ませていただきます。

 何せ書いてる筆者自身が『ゴチャゴチャしすぎやろわかりづれぇ……』となってきたぐらいですのでね。ええ。

 本作は群像劇ですので、多くのキャラクター、勢力が入り乱れる作風になっております。が、小説という情報量の少ない媒介だとどうしてもごちゃつきがちというか、ぶっちゃけ何が何で誰が誰だか混乱しがちだと思います。

 本来ならそれらを起こさせることなく、作中内にてキッチリとすんなりと読者の方々に理解してもらえるような小説にしなければならない──というのは百も承知ではありますが、苦肉の策としてこうして説明回を挟ませていただきます。

 無粋な真似をしてしまい、申し訳ありません。全ては筆者の力不足の致すところです。

 無論、全ての勢力やキャラクターを覚えてくれなどとは思っておりませんので、気になったのだけを認識していただければそれで十分です。

 では、解説スタート。











・時系列

 『あれ? そういえばちゃんと時系列の説明入れたっけ?』と思い見返してみたら、いずれもハッキリとは明言されていませんでした。申し訳ない…………

 一章【轢かれ者の小唄】の時系列が主人公みやこが中学三年生の七月。

 対して二章【陽炎稲妻不見の月】はみやこの親友、むすびが高校一年生の四月スタート。

 つまるところ、一章からおよそ九ヶ月後のお話が二章という事です。間にも色々あった模様だけれど、書く予定は無い。



・現況

 一章から五ヶ月後の年末に死神グリムの存在が大衆に周知されており、死神グリムという脅威は一般人も知るところとなっている。

 同時に死神グリムに対抗する存在、灰祓アルバもまた【死神災害対策局アルバトロス】という組織として表舞台に出て活動を始めた。

 死神グリムは世界規模での出現が確認されているようだが、世界的に見ると未だそこまでの被害は出ていない様子。どうやらほぼ中級以下の死神グリムしか出没していない模様。

 が、何故か日本では百年以上前から神話級ミソロジークラスと呼ばれる最上級の死神グリムの出現が確認されていたとのこと。

 そして現在、日本では多くの上級死神グリムが出現し、多くの被害が出ている。灰祓アルバ達は日々きりきり舞。

 そんな中、大して強くもない筈の空白ブランクと呼ばれる死神グリム達が不可解な事件を起こし始めた──というのが二章のお話。



・各勢力

 大きく分けると人間サイドと死神グリムサイドに別れるわけですが、その両陣営もまた一枚岩というワケではない模様。ややこしや!

 では、それらの勢力の解説です。



・「死神グリムサイド」

 人の生命を摘み取るモノ達、死神グリム

 当然にして必然ながら、彼らが動く度に人が死ぬ。迷惑。

 一定以上の存在定義アイデンティティを獲得しない限りは人々の記憶に残らない為認識されづらいが、水面下で加速度的に勢力を伸ばしている模様。

 が、勢力拡大の結果、色々と派閥も生まれ、死神グリム同士の内輪揉めも加速してるとかなんとか。

 ぐだぐだやね。



・【死に損ないデスペラード

 死神グリムでありながら人間としての存在を失いきっていない者達。

 現在確認されているのは二名。

 基本的には死神グリムとも灰祓アルバとも敵対している。

 全国各地の大規模な死神災害グリムハザードに決まって顔を出し、暴れては去っていくらしい。


都雅とが みやこ」 【駆り手ライダー

 存外に死神グリムライフをエンジョイしてるらしい事が発覚した我らが主人公。

 が、今章では出番は控えめ。

 一章以降の期間はせいと追いかけっこしながら全国各地津々浦々をぶらつき、気に食わない死神グリムを見つけては喧嘩を売ってたらしい。通り魔か。

 今回も何かヤな感じのする死神グリム達の企みを見つけ、潰す気満々な模様。


『センパイとのデートまでの前哨戦って事で、イキってる死神グリムはぶっ潰ーす! それはそれとしてカプリコんめぇ』



時雨峰しうみね せい」 【刈り手リーパー

 出番がねぇ。

 のに、前話ラストにて顔だけ出して何か大物ぶってた。

 まーた美味しいトコ獲りする気だ……!


『……………………』




・【十と六の涙モルスファルクス

 死神グリムの女王たる【醜母グリムヒルド】が率いる最大最強の死神グリム群像クラスタ

 ……の、筈なのだが、その内情はなんだかゆるい。

 そのゆるゆるなスタンスのまま、新興の死神グリム集団チームの企みを大人げなく擂り潰しにかかる心積もりらしい。


『あの子……頭高くない?』

『どうします醜母グリムヒルド、処す? 処す?』




・【GRIM NOTE】

 最近巷で流行りの死神サイト、及びそれを管理してるらしき死神グリム集団チーム

 空白ブランク──固有性を持たない無銘の死神グリムを使役して各地で死神犬を用いた死神災害グリムハザードを多発させている。

 どうやら【十と六の涙モルスファルクス】を相手に下克上を目論んでいるようだ。

 仙台でサイトのユーザーを集めて何かするようだが、多勢力に目を付けられまくってるのは知っているのかいないのか。




・【???】

 詳細不明。


『あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!』






・「人間サイド」

 拡大を続ける死神グリム勢力を前にし、ついに大衆に死神グリムの存在が周知された。

 日々数多くの犠牲者が出ているものの、未だに死神グリムの存在を訝しく思っている人も多いようだ。



・【死神災害対策局アルバトロス

 世界に名だたるコングロマリット、【鳳凰機関】が後ろ楯となり設立した死神グリムに対抗する人間の組織。

 百年以上も前から密かに活動していたらしいが、とうとう正式な政府機関として公の場に姿を現した。

 死神グリムの被害が大々的に報道されている今、志願者の数も増加しており、勢力は拡大している──のだが、死神グリムの勢力もまた拡大を続けている現状だと、焼け石に水感は否めない。残念。



・【聖生讃歌隊マクロビオテス

 【死神災害対策局アルバトロス】の頂点に立つ部隊。最強の灰祓アルバ達。

 ──なのだが、二章開始時点で全十隊の内の一角が既に欠けている。

 圧倒的な力で猛威を振るう死神グリム達を前に、先陣を切って抵抗しているスゴい人達。

 超人とさえ言える実力者ばかりであるものの、超常の存在である死神グリムを相手取るにあたっては、超人程度・・・・の実力は最低限度であるとも言われる。無情。


頭尾須ずびす あがな

 【聖生讃歌隊】第五隊サイプレス隊長。

 苦労人。

 【死神災害対策局アルバトロス】を見渡しても指折りの実力者なのだが、やたらとこきつかわれている。

 一章直後にむすびを弟子にとった模様。

 その後、更に傴品にまでわざを教授するはめに。

 やっぱ苦労人。


『労働基準監督署に出向こうかと本気で悩むようになってきた……』



・【選抜生セレクション

 【聖生讃歌隊マクロビオテス】が一隊毎に一人ずつ選抜する十八歳以下の新星隊員ルーキー達。

 日々苛烈さを増す死神グリムの猛威に対抗するために作られた育成枠。

 基本的には【聖生讃歌隊マクロビオテス】の駐在地にて指導を受けつつ勤務しているが、最近は東京に収集を受けたらしい。

 何やら近々大きな作戦に起用されるとの噂も。


弖岸てぎし むすび

 第五隊サイプレス選抜生セレクション

 二章における狂言回しを務める。

 姿を消した親友を追い求め、日々厳しい鍛練や任務に身をやつす健気な子。

 良い子。

 めっちゃ良い子。

 突如として押し付けられた傴品へんなの相手にもなんだかんだで誠実に対応してるぐらい良い子。

 が、その親友が事の外充実した日々を送ってる事は知る由もない。

 アイツマジでいい加減にしろ。


『ようやくあんたの後ろ姿が見えてきた……待っててね、みやこ



儁亦すぐまた 傴品うしな

 第十隊ダチュラ選抜生セレクション

 馬鹿。

 KY(死語)。

 ヘタレ。


『何が好きかより何が嫌いかで自分を語りましょう!』

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