サブカルチャー入門

ゴブリン Goblin

 ヨーロッパの民間伝承や、その流れをくむファンタジー作品に登場する妖精。妖精といっても、やることになすことのすべてが人間に害を与えるという、非常にたちの悪い妖精である。

 小柄で肌の色は浅黒く、人間のように両手足はあるものの、全体的にグロテスクな姿をしている。日本語では「小鬼」と訳され、角と尻尾のある小悪魔のような姿で描かれることが多い。

 太陽の光を嫌い、鉱山の行動や洞窟といった暗闇を住みかとしているゴブリン達。純粋なまでに悪質な存在であり、道しるべがあれば別の方向に曲げ、人がいれば足を引っかけようとし、その笑い声はミルクを腐らせるという。悪戯好きの妖精……という字面は微笑ましいが、疫病を流行らせることもあるので、笑ってばかりもいられない。

 ゲームにおいてゴブリンがポピュラーになったのは、テーブルトークRPG「ダンジョン&ドラゴンズ(以下D&D)」の影響が大きい。「D&D」ではオークやコボルトと共に人間に対立する邪悪な人型生物として登場し、独自の言語や社会を形成する種族として確立された。「ファイナルファンタジー」シリーズでは定番の雑魚キャラとして登場する他、近年では「D&D」同様、一つの種族として世界観の形成に一役買っている。

 今日、あらゆる作品にゴブリンが登場するようになったのは、物語には欠かせない「敵対者」としての性質を持っている……というか、それしかなかったからだろう。人間に何一つ役に立つことをしないと言われるゴブリンだが、物語の紡ぎ手にとっては、非常に便利なキャラクターであることは間違いないだろう。

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