咆哮のルドルフ

作者 淡 湊世花

97

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★★★ Excellent!!!

余りにも強大な力を持って生まれてしまった主人公。
その運命を支えたのは家族の絆でした。

ストーリーの進展に合わせて要所要所で明らかになる家族の秘密。
その全てが確かな愛情の裏返し。
鳴き人という設定がそれらにスパイスとして効いています。
兄と妹のちょっとすれ違った愛情の行方が気になりますが、それを言うのは野暮といった所でしょうか。

本当に読み応えのあるファンタジー小説でした。
素晴らしい物語をありがとうございます。

★★ Very Good!!

楽しく読ませてもらいました

プロローグでの背景描写や、物語の起点となる『力』の説明?(上手く言えなくてすみません、、、)がよく書かれていて物語に入りやすかったです

本編では主人公の妹の動きに注目すると流れが分かりやすいと思います。

人物描写が上手く、少し疑問になる所があるかと思いますが後で回収してくれます




ここからはネタバレになるので注意お願いします








気になった点は人物描写が上手く書けているとは言ったものの主人公の力に対する想いの描写が回想部以外少なかったかのように思えます。終盤にかけて力に対する想いの変化など(読み取れてなかったとしたらホントに申し訳ないです)これがあったらもっと読みやすい作品になったかなと

個人的にですがイスクラのグイグイ軍に誘う感じがあまり好きではありませんでした…すみません

★★★ Excellent!!!

非テンプレのオリジナル設定のファンタジー。ですがシンプルで取っ付きやすく、起承転結の構成もしっかりとなされていてる為、誰でも楽しめる作品だと思います。

時代背景は19世紀後半から20世紀半ばぐらいまでのイメージ。戦火の煽りを受けつつも農村の中で生きる家族の話。
主人公ルドルフは自身に秘められた特殊な力に悩み葛藤しながら、困難に立ち向かっていきます。
ストーリーは小さく纏まっていますが、登場人物の内面を掘り下げることで作品の深みを増しています。
明るい話ではありませんが、読後感はスッキリした感じです。

ラブコメやら転生チートに飽きている方にお薦め。

★★ Very Good!!

 良くまとまっていると思う。

 世界の命運を賭けなくても、勇者と魔王の壮絶な戦いなどなくても、ファンタジーというものは、とても魅力的な題材なのだと思い返させてくれる。そんな良作に出会った気分だ。

 些事ではあるが、気になる描写もあった。
 ファンタジー世界としてのディテール部分。
 あまり突っ込むのも野暮ではあるが、そこでその単語を使われてしまうとファンタジー世界から現実に引き戻されて冷めてしまう、という気分を味わったのも確か。
 執筆歴やファンタジージャンルへのインプット部分までは存じ上げないので、気にする私みたいな厄介な読者もいるくらいの認識でいてもらいたい。
 結局のところ、別の表現で解決してしまうものでもあるわけだし。

 設定やストーリー展開の賜物か、すらすらと読めてしまったあたり作者さまの筆力、またタイトルのセンスなど、伸びしろを感じる。
 多少の善し悪しはあるが、根底に悪人が描かれていない部分も、もしかしたら読みやすさの一因かもしれない。
 ハイではあるが、ダークではない、そんなファンタジーを求めている読者にオススメしやすい作品。

★★★ Excellent!!!

ルドルフの生い立ち、境遇を追いかけた上で「咆哮」の意味を考えると、その重みを感じます。

禁じられたものには、禁じられるだけの理由がある。それを解禁することはどんなリスクを孕むのか、それを解き放つことを頻繁にすれば価値が一気に下がってしまう。
物語としての口を封じられた彼の重み。禁じられたものは解放されることを望みがちですが、その意義を、その重みを、ひしひしと感じる物語です。

★★★ Excellent!!!

ルドルフという主人公の力、生い立ちがルドルフを作り上げています。
正直、ルドルフの育ってきた環境は楽しいや嬉しいなんてポジティブな感情らありません。
それを丁寧に書かれてるんです。
母の怯えもわかりますが、その時のルドルフの感情、父親の心境がとてもストレートに描かれています。
そういう感情、心情がとても丁寧な作者さんです。
たくさんキャラクターに感情移入をして楽しんで下さい。

★★★ Excellent!!!

キャラクターが全員魅力的であることも脱帽ですが、
何よりも伏線回収が素晴らしすぎます。時折散りばめられる謎のようなもの、しかもそれはさらりと登場人物の口から漏れるものや、情景描写に至るまで、が物語の先を知りたいという気持ちにさせてくれます。
そして、その謎がわかったときの胸がすっとするような快感がたまらないです。
ファンタジーであり、ミステリーでもあるような、重厚感のある物語でした。

まだまだ明かされない秘密があるので、これからの更新も楽しみに待っております。

★★★ Excellent!!!

 ファンタジー作品は、その作品独自の世界観、価値観を身につけることができないと、真に楽しむことが出来ないと思います。
 その点この作品は、プロローグの次、第二話目で、もう主人公兄妹が、あたかも隣人であるかのような身近な存在に感じられます。
「お隣の兄妹、相変わらずだなぁ。あれ、妹さん、今日は、なんか怒っている。さて、何があったんだか」
 そんなふうに、言えてしまうくらいに、ごく自然にこの世界に惹き込まれていきます。

 惹き込まれたあとに続くのは、「謎」。
「あれは、いったい、どういうことだろう?」と思うとページを繰る手が止まりません。

 登場人物もいい!
 勝ち気な妹と、寡黙な兄。この二人の間の雰囲気が素敵なのです。
 魅力的な(一癖ありそうな?)人物も登場し、全然、気にしていなかった人物が実はなかなかの人物で……。

 堅実なハイ・ファンタジーがお好きな方は、ぜひ一度、ページを開いてください!

★★★ Excellent!!!

5話を読み終えたところですが先にレビュー投稿です。
とても安定感のある語り口、落ちついたキャラクター達、物語の構成もよくぐんぐんと先へと連れて行ってくれます。これからの展開も楽しみな作品です。なんだか「悪童物語」を読んだ時を思い出しました。