黒旗を掲げ、右腕に恋を、左腕に月を

世界の海きってのアウトロー。
秘密に包まれた、その生い立ち。
髑髏の旗も白旗も掲げぬ。
誇らしげに掲げるは、黒旗。

彼女に触れられるのを避けるのも、
自分の薬指の爪を剥いだのも、
海にも陸にも縛られずに生きるのも、
名前を呼ばせず、呼ばないのも、

すべて知って、わかって、想っているから。
飄々たる振る舞いの奥に、深く広い愛を隠して。

孤独にして多感なる海の燕、海に愛される伝説の男。
すごく好き。

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