幕間

        §


 彼女は街を歩いていた。チャリチャリと音がする。

 首から下げる戦利品。紐が長すぎ、引きずってしまうようだ。

 これを見たら友達はどんな顔をするだろう。

 ネズミを捕まえて見せた時のように、驚いてくれるだろうか。

 想像すると、すごくワクワクしてくる。

 それにしても、ここはどこなんだろう。ちゃんと帰り着けるだろうか。

 変な街だ。空を見上げると、大きな鳥が飛んでいるのが見える。

 羽ばたきもせず同じところに浮かんでいて、ときどき白い羽根を降らせてくる。

 カラスみたいに襲ってこないなら構わないか。

 視線を下げたその先に、面白そうなものを見つけた。

 羽根のかたまりか、頭のない鳥の雛か。ふわふわしたものが通り過ぎてゆく。

 興味をそそるその動きに、たまらず彼女は飛びついた。


        §

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援した人

応援すると応援コメントも書けます