幕間

        §


 彼女はいつも楽しいことを探していた。

 遊び相手がいない時は窓から外を眺め、来客があれば必ず確認に走る。

 その夜はずいぶん騒がしく、部屋に入ってきた客人は見たことのない顔だった。

 出て行った彼女の友達を待つでもなく、一人でなにかごそごそやっている。

 遊んでもらえる相手なのか。ちょっかい出してみようかしら。

 彼女が考え込むうちに、すぐに部屋を出てしまう。

 奇妙なやつだ。ドアからじゃなく、部屋の角から出て行った。

 後には透明な石のようなものが浮かんでいる。

 ふわふわとたよりなく揺れ、好奇心をかきたてる。

 消えかかりながら誘いかけるそれに、彼女は我慢しきれず飛びついた。


        §

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

応援した人

応援すると応援コメントも書けます

ビューワー設定

文字サイズ

背景色

フォント

一部のAndroid端末では
フォント設定が反映されません。

応援の気持ちを届けよう

カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。

アカウントをお持ちの方はログイン

フォロー機能を活用しよう

カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック!

アカウントをお持ちの方はログイン

フォロー機能を活用しよう

カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう!