主人公と女性剣士と魔王の娘と全体が華やかです。バトルも必殺技も華やかで優雅さが漂っています。泥臭い男のバトルとは一味違った物語が楽しめる作品です。
少し気になったのは一話がすごく短いこと。一話ごとに視点や場面が切り替わるのでわかりやすいと言えばそうなんですが最初に第1部が63話かあーと引いてしまう人もいるかもしれません。ちょこちょこ読みたい人には区切りがすぐに来るので読み返しも楽ですしいい構成だとは思います。ただ、だーっと全話読むには少し細切れ過ぎるような気もします。一長一短ですね。最初に一話が短いって事をわかるようにしていればいいかもしれませんね。
本文に描写や説明箇所が少ないのでサラッと世界に入れます。補足のために登場人物や設定の説明箇所もあるので脳内補完も必要ありません。
稚拙な感想で申し訳ないのですが、読み続ける度にのめり込められる良作でしたほんとうにありがとうございます。
主人公であるトウカとその姉 オウカ(あらすじ的に考えるとW主人公何ですかね?)が、魔王の居城で出会った魔族の幼女 マリーの出会いと成長を描いた王道中の王道を往く異種族間家族ファンタジーの代名詞と謂えましょう。
良いですね。これまではあまりこういうジャンルの小説は読まなかったのですが、これを機に探して読んでみたいと思います。
ずれた話を修正して、感想の続きを。
物語は中世風で人と魔族が争うTHE ファンタジーな世界。個人的にもはやテンプレとなっている異世界やらチートやらの無い純粋なハイファンタジーな世界であるということが良かったです。
それと、バトルシーンですが、一文一文は短かいものの、短い故にスッと頭に入ってくるかのような分かりやすさがありました。これは参考にせざる負えませんね。
全体的に見ても特に読みづらい箇所は少なく、一話ごとの文字数が少ないので淡々と読むことが出来ます。つまり、何が言いたいかと言うと、面白かったです(底辺Web作家並の感想)。
偉そうで粗末な感想をつけてしまい、本当に申し訳ないです。次話の更新待ってます。
魔王討伐の手柄を立てた英雄の姉妹は、ひょんなことから、「魔王の娘」を育てることになった――。二人の姉妹(人間)と、魔王の娘(魔族)の行く末を描く長編ファンタジー小説。
描写やストーリー運びが素晴らしく達者です。すごく小説を書くのがうまいのです。快適な読書ライフを送れます。小説の書き方は、プロ級。自信を持って薦められる作品です。
主人公の姉妹も、対照的なキャラクターで、読んでいて楽しいです。魔族の協力もあり、周囲に隠しながら、どう「魔王の娘」を育ててゆくのか。ファンタジー世界での日常の暮らしの楽しさもあり、また、戦いの楽しさもある、オールラウンドに楽しいファンタジー小説です。
「誰かに校閲・しっかりとした感想をもらいたい人向けコンテスト」用のレビュとなります。
非常に読みやすく、情報も整理されていて頭にすっと入ってきます。
また序盤は物語の牽引力が非常に強い。序章としては大成功ではないでしょうか。
人の深い部分の描写も出来ています。
難をいえば(ほとんど難癖レベルですが)売れ線ではないところでしょうか。
物語を書く能力は非常に高いのですが、市場がない。
小説賞高次予選レベルの作品ですが、編集視点ではそこで大きく減点されそうです。
自分の小説を貫くのであれば、十分面白いので無理に変える必要はないでしょう。
小説を自分の手から離し、多くの読者に委ねたいのであれば(作家としてデビューするなら)、市場の分析をし、売れ筋というものをフィードバックするべきでしょう。
その場合、大衆迎合という苦渋を飲む必要がありますが……。
この話だと、暗殺教室の見せ方が参考になりますかねぇ?
ちょっと、小説のレベルが高くて確度の高い指摘が出来そうにありません。申し訳ない……。
非常に良い作品でした。
ありがとうございました。
2部まで読了しました。
高い水準でまとまったハイファンタジーという印象でした。
魔王討伐戦といういきなりクライマックス感の漂う序盤から始まり、姉妹の確執を乗り越えて、魔王の娘マリーを共に育てていくという1部は中々に面白い構成だったと思います。
他の方も述べているようにバトルシーンや展開に熱いものが多く、それが泥臭さというよりキャラや技、描写の巧さもあって『華やかさ』を感じる熱さといった感じです。
そして愛情や友情、絆といったテーマがブレることなく、一貫した物語として成立しているので、雑音を感じることなく読み進めることができました。
何よりこれは魔王の娘マリーの成長物語というだけでなく、マリーを中心とした周囲の人々、それぞれのキャラの成長譚でもあるのではないかなと、個人的にはそこも魅力に感じました。
優しさと激しさ。相反するような様々な要素が、上手く噛み合っている良作でした。