泡沫の夢をみる1 絵師の登楼

作者 早瀬翠風

艶かしくも切ない花魁の恋。涙腺崩壊します!

  • ★★★ Excellent!!!

しっかりした時代考証にもとづいて描かれた江戸吉原の遊郭。しっとりとした艶のある文章の醸し出す雰囲気が、読者を惹きこみます。
物心ついたときから遊郭にいた主人公美津。その先の人生を諦めにも似た女郎の境地で、何事にも感じないように生きてきた彼女のもとへ上がった客。客なのに美津を抱かない。絵師なのに美津を描いてくれない。そのおかしな客に次第に惹かれていく美津。その心模様の移り変わっていく様が、見事に描かれています。
艶かしく切ない遊女の恋。その行方を見定めに来てみてください。ほろほろと涙がこぼれてしまいます。


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