泡沫の夢をみる1 絵師の登楼

作者 早瀬翠風

遊郭の光と闇の中を描いた時代恋愛小説。

  • ★★★ Excellent!!!

吉原遊郭。
江戸幕府が公認していた遊郭での物語です。

女朗の三津(源氏名)は好きでも嫌いでもなく、ただ無感情に遊郭で働いていた。ある日、上客の絵師が彼女を買う。だが男は三津に指一本触れることなかった。

物語の出だしはこんな感じですが、読み始めて真っ先に惹かれる部分は文章の美しさでしょう。

時代の背景をしっかりと押さえ、専門用語を使いながら進行していきます。簡潔で美しい文章は作者さまの十八番と知っていましたが、深い歴史的知識が合わさり、更に洗練された美しさがありました。

華やかな花魁の光と影。遊郭の独特な世界観。

登場人物の言葉一つに詰まった感情や心理描写に惹き込まれます。


どう展開するのか分からない不安。そして期待。


決して楽しいだけの恋愛物語ではありませんが、心揺さぶる感動的な恋愛物語です。


是非、拝読してみて下さい。

とても素晴らしい作品です。
きっと、あなたを満足させてくれるでしょう。

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