ある少女のブログ

作者 @naka-motoo

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★★ Very Good!!

 作品のテーマとしてはいじめなのですが少女のブログと言う形で表現されていて、普段の日常を送る中で少しずつ状況が分かるように書かれています。一話一話も短くて読みやすいです。

 淡々と物語が進む中で、突然大きなイベントが差し込まれる形で油断しているとびっくりします。リアルな地名や建物、音楽が自然に挿入されていて、これは実際に起こった事なのかと錯覚するくらいです。
 
 いじめ自体の描写はすごく淡白です。体験談として語られるだけで、その経験自体は悲惨なもののはずなのに、その語り口のおかげでさらっと読めてしまいます。

 いじめをなくそうとする主人公がいじめの現実に直面してそれでも前を向いて歩いていく物語。そんなに重くもなく、さりとて決して軽くないこの感覚は新鮮でした。多くの人の読んでもらいたいと思います。

★★★ Excellent!!!

これは実話なのか? フィクションなのか? と少し考えさせられる内容だった。
この話の本筋にあるのは「イジメ」という誰もが生唾を一瞬飲み込むような触れてはいけないような題材。
本のタイトルに「イジメ」なんて入っていたら私だったら一瞬、手に取るのを躊躇する。
何故かいうと私も経験者であり、被害者だからだ。
「オシャレなイジメ」とこの文の一言に書かせて貰って、気を悪くした方がいたら申し訳ない。
ただ、この小説を一目でも読んでもらいたかった。
被害者にも加害者にも傍観者にも。

この話は「イジメ」という内容が中心。
しかし、今のところ、凄惨な描写はない。
女子グループのリーダー格にイジメられる。ヤンキーにパシリにされる等々... ...。
イジメを題材にしたものはいつもそんな感じ。
はっきり言って、ベタ過ぎて上辺過ぎてリアリティがない。
昔の産物かと思う。

しかし、実際に起こっている事象の大半は上記に書いた内容に当てはまるし、そういう経験をした人が多いのではないか?
じゃあ、リアリティがないって何だよ!
と言われるかもしれない。
まあ、私が言いたいのはそのような事象を漫画や小説やドラマや映画で描くと「薄っぺらく」感じるし、色々と裏がありそうと思えてくる。

言葉が悪いかもしれないが、災害の事を題材にした再現ドラマなんかがいい例。
人が興味を引く内容を流せばそれは話題になるし、同時にお金が発生する。
誰かが悲しい思いや体験をしたら、この世界は誰かが幸せになる。そういう仕組みになっているのかとさえ錯覚する。
永遠に死ぬまでシーソーで上がり下がりしていたら、そりゃあ気持ち悪くもなる。
なので、このような「イジメ」等の題材にした作品は私は大嫌いだった。

しかし、この作品はイジメにおけるテンプレート的なエピソードが踏まれていない。
淡々と話が進む。
そこがいい。この作品の特徴的な点だ。… 続きを読む