2サイクル目

第11話 冒険フェイズ⑥ 倒したらゲットできる?


GM:それでは、2サイクル目を開始します。2サイクル目、最初のシーンはマスターシーンです。


●2サイクル目 シーン1 マスターシーン「邂逅」

GM:あなたたちは、逃げ出した先で、高さ1.5メートル、幅1メートルくらいの、奇妙なカプセルのような物体を発見する。

呪:ええ?

GM:あなたたちがそのカプセルに近づくと、それは「プシュー……」と音を立てて開かれる。あなたたちが中を覗き込むと、そこには11、12歳くらいの少女が、目を閉じ、眠るように佇んでいた。

供我:ふんふん。

GM:少女は、メイドが着るようなエプロンドレスを身に着けていた。

天宮:メイド服!

GM:少女はゆっくりと目を開くと、あなたたちを見つめる。そして、何か言おうと、口を開いた。

一同:……(ごくり)。


GM(エプロンドレスの少女):「侵入者ハッケン……。排除、シマス」


一同:ええーっ!(笑)

GM:少女はそう言うと、襲い掛かってきた! ……というわけで、戦闘です(笑)。

供我:えーっ! これ、本当にどういうこと?

天宮:やばい、「ロリがキターー!!」と思ったのに! 奈々ちゃん歓喜だったのに! ……倒したらゲットできる?

供我:すごい野蛮な発想(笑)。

緋色:ポ◯モンじゃないんだから(笑)。


 ちょうどポ◯モンG◯がリリースされたばかりの頃である。


GM:(戦闘シートを取り出して)これから行う戦闘は、前回のセッションで行なったような通常の戦闘ではなくて、「アマデウス02旋血ラグナロク」に掲載されている、「アンタゴニスト」というルールを使った戦闘になります。

緋色:アンタゴニスト?

 

 アンタゴニスト。元々は薬学用語で、作用薬(agonist)に反対(anti)する、拮抗薬(antagonist)という意味らしい。このルールは本来、怪物との戦闘時に「アンタゴニスト」と呼ばれるNPCを脅威カードの代わりに使用するものだが、キャラクター同士の戦闘にも使えそうなルールだったため、今回は試しに怪物本体、他の脅威カードは無しで、アンタゴニスト単体と戦闘をしてみることにした。


GM:それでは、戦闘を開始します。まずは、偵察ラウンドから!


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