ニッポンという地名が出ながら、神魔王がいて、明らかに違う世界。小洒落た会話でストーリーが進んでいく。ふと感じたのは、日本昔話ではなく、アラビアンナイト。たくさんある不思議な話の一つ、という印象です。個人的には近況ノートにある乱歩風のショートショートのほうが好きですね。しかし、その教師には一言、言ってやりたいものです。芋虫には、男尊女卑や国家と個人の関係性、権力と大衆性などの問題が、エログロという道具を使って表現されているのです。だからこそ、当時の軍事政権はこれを発禁処分にしたのですよ。政府にとっては都合の悪いモノだったのです。貴殿は文学というものを理解してらっしゃらないようだ、とその教師には言ってやりたいものです。つうか、作品と関係ない話をしてすいません。失礼いたします。