島唄ガールズ 〜いもーれ、奄美民謡研究部〜

作者 麓清

95

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★★★ Excellent!!!

奄美大島と奄美民謡と言う、かなりピンポイントな題材、そして女子高校生と部活動を合わせた物語。

もしかしたら一般的に思い浮かべる高校生活や部活動や青春と比べて派手ではないかもしれません。

しかし、伝統や民謡などに携わる事への独特で厳かな雰囲気と、彼女達の喜び、熱意、葛藤・・・そして友情。

今を精一杯生きる、島唄ガールズの生命力溢れる姿がそこにあります。

高い文章力と構成力の、素晴らしい作品です。

★★★ Excellent!!!

主人公のひとり、立山碧が大阪から奄美に引っ越してしたことから、物語が始まります。

奄美の方言て?
シマ唄って?

本州とは異なる文化の島では、おおらかな“しまんちゅ”が碧を温かく迎えてくれます。
島の生活驚き、喜び、悔しさ、自然の美しさ……それらを彩るのは、奄美民謡。
歌の文化がある地域は素敵だと感じました。

個人的に、歌手の元ちとせさんのファンでして、ちとせさんの育った環境を感じられたことが嬉しかったです。

ちらほら梅雨明けが発表されている、こんにち。
南国奄美を舞台にしたこの作品はタイムリーなのではないでしょうか?

★★★ Excellent!!!

女子高生達が伝統の島唄にチャレンジする暖かなお話。
雰囲気がとても良いです。

なんかもう、青春してるな~(*^^*)

人懐っこい人達の描写に、島独特の風情を感じました。
南西諸島は親戚がいるのでよく行きますが、ホントこんな感じですね。

都会人が忘れてしまった暖かさや、気取らない青春の1ページがあります。

とても面白い物語でした。オススメ。

★★★ Excellent!!!

筆達者な作者です。描写が細部に到るまでていねいなので、物語にリアリティーがあります。

奄美大島で島唄に挑戦する女子高生たちの話です。田舎の青春というと、都会人が理想に思うような平和さ以外にも、「ならでは」の閉塞感とかルサンチマンがあるはずですが、本作はそうしたネガティブな情念を描きません。友達とも島唄のばあちゃんたちともごく自然に仲良くなり、関係を深めて文化祭に突入したりします。

それは海に囲まれた開放感ある土地柄が大きいのと、音楽を中心に据えた快楽性が背景にあるためでしょう。予定調和にせず物語にアクセントを持たせるため、ネガティブな要素の代わりに、幻の唄い手や謎の人物、民謡大賞等のイベントが埋め込まれています。

エフェクターでめいっぱい歪ませた激しいギターリフを聴きたいときもあれば、ゆったりとしたアコースティックを楽しみたいときもあるものです。本作はもちろん後者の音色を奏でます。随所に差し込まれる島唄の歌詞と共に楽しむのが正解。

★★★ Excellent!!!

第2回カクヨムWeb小説コンテスト ドラマ・ミステリー部門には、優秀な参加作が数多くありますが、島唄ガールズも負けていない。

おおまかなあらすじは、奄美大島に伝わる伝統芸能「シマ唄」に魅了された碧が、奄美民謡研究部を復活させ、仲間と共に「シマ唄」とは何かをさがす成長ストーリーですが、「シマ唄」の奥深い歌詞や、消えてしまいそうな伝統への熱い想いなど、とても奥が深い。

また、島唄ガールズたちの学校での日々や日常が自然に描かれていくなかで、それぞれの性格による葛藤や前へ進むまっすぐな気持ちなど、まさに学生のときにしか味わえない青春がギッシリと詰まっています。

青春ドラマらしくライバルも登場しますが、おたがいを高め合っていく姿や、心が通じ合えた時の感動と爽やかさは、この物語を読んだ人だけに与えられる特権です。
ぜひ、島唄ガールズたちの成長に胸を熱くしてください。

★★ Very Good!!

沖縄民謡をピチピチの女の子たちがクラブ活動として繰り広げる学園日常ドラマ。
なんて斬新だ! とまでは言わないまでも、珍しい着眼点だと思う。

沖縄の事や、民謡、三線の事がその後詳しく書いてあり、彼女達が何をするのか。という説明が非常に分かりやすかった。

ただ、その序盤のドラマ部分が、既存の作品の足跡を追った形になってしまったのが、惜しい。
雰囲気的に、私はアニメけいおんを思い浮かべた。

ここは、「この物語」のキャラの個性を読者に知らしめるためにも、作者さんのハッタリでもいいので読者が驚く展開があれば、なお作品の独自性、個性が光ったか。

★★★ Excellent!!!

冒頭から青春が始まるぞ、というワクワク感にやられてしまいます。
舞台である奄美大島を知り尽くしているとでも言わんばかりの、それでいて説明的ではなく、主人公たちを取り巻く環境の描写などによって島の文化や知識が入ってきて、すごくうまい文章だなと感心させられました。
大阪出身の子が混ざるというのもいい感じ。新しい土地で素敵な毎日が待っているというような気持ちにもさせられます。
青春における日常の情景が浮かびやすくて、読んでいていあの頃に戻りたくなるような心地よさを感じました。
会社で休憩とりながら本作品を読んでいるのですが、読んでいる間は南国の静かなカフェでくつろぎながら読んでいるような感覚に陥ります。
それは私自身、沖縄の人間なので、そのように感じやすいというのもあるのかもしれませんけど……

★★★ Excellent!!!

奄美の島唄を中心とした少女達の青春ストーリー。
奄美への並々ならぬ愛が感じられる作品ですね。
私自身、奄美には行った事が無く、民謡に関しても何となくこんな感じかなぁ?くらいにしか知らなかったのですが、ここではそれらの歌詞も書かれており、その内容の美しさにも魅了されました。
ついつい読みながらYouTubeで奄美民謡を視聴する…といった行為を繰り返してしまった程です(笑)
作者様の奄美に対する想いの強さが良く表れていると感じましたし、私もすっかり奄美の魅力に取り憑かれてしまいましたね。

★★★ Excellent!!!

奄美大島の島唄を中心に、島の人々の生活を描く小説。「奄美民謡研究部」で活動する女子高生たちが、ストーリーの中心にいます。

きちんとした、奄美の暮らし、島唄の雰囲気を、丁寧に描写しています。なかなかネット小説ではお目にかかれない主題ですが、とても興味深く、面白く読めました。文章も、てらいなく、かといってシンプル過ぎることも無く、この「奄美の日常」を描くというストーリーにぴったり。ストーリーにマッチした表現です。

上質な日本映画を観ている気分になりました。決して、大笑いしたり、はらはらどきどきしたりする物語ではありません。でも、日常って、そういうものです。ただ、それが「奄美大島」という、おそらく、ほとんどの人にとって馴染みのない文化圏を描くことによって、しかも、その中の「島唄」という文化をピンポイントで描くことで、その日常が、非日常として、読者には伝わってきます。奄美文化を描ききったという点でも、特筆すべき出来栄えであると思います。

私は、奄美の島唄というのを全く聞いたこともなかったので、途中からyoutubeで奄美島唄を流しながら、この作品を読んでおりました。(笑)

こういう作品は、もっと多くの方々に読んでほしいと思います。カクヨムコンテストに参加されているとのことですので、これを機会に、この作品に光がもっとあたることを、祈ります。

★★★ Excellent!!!

奄美のシマ歌を愛する女子高生たちの物語です。唄には、喜びも、怒りも、哀しみも、楽しみも、すべてが込められている。作中で唄われるさまざまな唄には、物語があり、歴史があり、喜怒哀楽があります。方言で唄われる歌詞も毎回しっかりと標準語訳と解説がされていて、自然に読者にも理解できます。文章力が高く、奄美の風景が眼前に映じてくるかのようでした。一方で、綺麗ごとだけでない島で暮らす大変さや、島の哀しい歴史にも触れられていて、奥深いです。キャラクター面としては、メインキャラの女の子たちはもちろんサブキャラに至るまでしっかりと生きた人間としてリアルに書かれていて、とても魅力的でした。唄が繋いだ絆の物語、映像として見てみたいと思える、奄美とシマ唄への愛に満ちた作品です。

★★★ Excellent!!!

 PCの文字を追っているだけなのに、目の前いっぱいに奄美の風景が広がります。そのあまりの美しさに圧倒されることもしばしば。

 物語の中で女子高生たちが繰り広げるエピソードの数々。時にちょっとしたトラブルや謎解きがあったり、友情を深める出来事があったり。その中に流れる彼女達のシマ唄への想い。すべてがきらきらと輝いていて、読んでいるうちに心があたたかくなります。

 明るく、あたたかく、でもどこかしっとりとした湿度を含んだこの作品の世界を、是非体験していただきたいと思います。

★★★ Excellent!!!

 これは、青春ヒューマンドラマと言える物語です。4人の女の子たちがただ唄と三味線をすると言うだけではなく、海をはじめとする自然、人々の熱い想いを背景に、ユタやノロといった信仰までもが折り重なって、まるで4人と共に自分もその場所にいるような感覚がありました。
 そしてお婆ちゃんの秘められた過去の話しには、胸が締め付けられるような痛さを感じました。
 要所、要所に教訓めいたことも出てきて、「糸は切れても結べるが、縁は結べない」という言葉が胸に刺さります。

★★★ Excellent!!!

島唄に青春をかける女子高生の日常を描いた作品です。
のんびりとした空気感がとても好印象。
また、作者様の筆力の高さから、読んでいるだけで美しい情景が浮かんできます。
加えて、彼女達の愛くるしさに心が癒される作品です。
一人一人がしっかりとしたキャラクター性を持っているので、読んでいるうちにどんどん愛着がわいてきますよ。
彼女たちの活躍を、是非皆さんも楽しんでみてください。

★★★ Excellent!!!

第一話を読み終えてきりがよかったので。
描写がとてもきれいで頭に浮かんでくるようで、きっとそれは麓清さんの文章での表現の能力が高いから。
とくに印象に残ったのが「はげ」でしたね。
他にないのかよ!と言われるかもしれませんが、ここにはこの「はげ」を書こうと思っていたので笑
方言の違いがもたらしたささいなやりとりにここまで笑わされると思いもしなかったんですよ。ツボりました……。
きっとそんな人は僕以外にもいるはずです。
美しい風景の中に時々垣間見える笑い。
ほのぼの感はこの作品を語らずして語れない!!

★★★ Excellent!!!

五感に訴えかけてくる描写が非情に綺麗で、沖縄に行ったことのない人間にとっても、目の前に風景が広がっているように伝わってきます。

また、風景描写に加えて、キャラも良い味を出しています。
風景描写がスープだとすると、キャラが具材みたいな感じです。お互いを尊重しながら、成り立っていて、よい美味しく作品を楽しめます。

★★★ Excellent!!!

この作品は、読んでいてとても心が癒やされます。登場してくるキャラクターがみなさん揃って魅力的です。

一つ一つの描写がとても丁寧で美しく、情景が目に浮かぶようで、自然と物語の中に溶け込んでいけます。特に歌うシーンは、実際に歌声が文字を通して聞こえてくるようです。

それと一ページの分量が、長すぎず、短すぎず、ちょうどいいので、非常に読み易いです。

奄美大島に引っ越してきた、とある女子高生のほのぼの青春物語、みなさんもぜひ一度お読みになってください。心癒されること間違いなし( ^ω^ )

(『はげー』と『シバかれる』のところ、やっぱり何度読み返しても面白いです笑)

★★★ Excellent!!!

 イイ感じに上手く地方色が出ていて、感服しました。奄美にも島唄ってあったんですね。沖縄特有かと思ってました。ユタもいるんですね。ユタキャラとか、ロックキャラとか出したら、「けいおん」みたいになって、面白いと思いましたが。おそらくそれは、作者さんの望むところではないのでしょう。奄美大好きなのが、ジンワリと伝わってきました。とにかく、猛烈に鶏飯が食べたくなる作品です。