第1328話 プラント攻略戦開始
そのまま間髪入れずに星峰に対しレーザーを照射しようとしてくるが、その程度の行動を予測出来ない星峰ではなく直様膜天之御が展開している膜の中に退避してレーザーを回避する。
「回避は成功したけど、このまま時間をかけている訳には行かない、何か決定打を……」
星峰がそう口にして再度膜の外に出ようとすると天之御が
「いや、もう外に出る必要はないよ」
と唐突に告げる。
「と言う事はつまり、あの兵器の急所が分かったって事?」
「ああ、さっき星峰が攻撃してくれた事でバッチリね!!」
天之御はそう星峰に告げると膜の一部に力を収束させ
「守護は時に鉾とも成る、それを教えてあげるよ!!」
と言ってその一部を兵器に向かって急速に伸ばし、先端を鋭利な針へと変貌させてその中心部分を貫く。
中心部分を貫かれた兵器はそのまま爆散し、破片を膜の上に落とす。
「少し時間を掛け過ぎたね……早く内部に突入しよう!!」
天之御がそう告げると一同は首を縦に振り、そのまま兵器生産プラントへと続く扉を開ける。
するとそこでは一同の目の前で今正に新たな兵器が組み上げられていた。
しかしその兵器が一同に対して襲ってくる気配は感じられない、やはり生産を最優先事項としているのだろう。
「私達が突入しても尚迎撃システムすら稼働してこないとは……余程ここまで辿り着かれる事が無いという慢心があるのでしょうか?」
「或いは迎撃システムを置く事を躊躇する程重要な場所なのか……何れにしても此方にすればやりやすい事この上ないね。
只、重要なデータを入手出来る可能性もあるからくれぐれも一気に破損させてデータを不意にするという事だけは無い様にして」
プラント内で生じた空狐の疑問に対し天之御がこう返答すると星峰も
「取り敢えずコンスタリオ小隊がやっていた様にプラントの上流を目指しましょう、話はそうしながらでも可能だわ」
と言葉を続け、そのまま一同はプラントを破壊しつつ先へと進んでいく事を決める。
その先陣を切ったのは
「幾ら赤制御の兵器と言えど、完成する前に破壊してしまえば!!」
という声と共に妖力を込めて生産プラントに攻撃を仕掛けた岬であった。
だが岬の妖力を込めた一撃はそれがプラントに当たると同時にその妖力を吸収され、只鈍い音が響くだけになってしまう。
「つっ、この生産プラントも赤制御でコントロールされているというの!?」
自身の攻撃が通用しなかった事を鑑みて岬はそう呟き、他の面々も警戒心を抱く。
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