第1291話 兵器を討つ者、討てる者
「星峰、空狐、涙名、この三人が兵器に対して普通に攻撃してもダメージを与える事が出来たのはこの三人だけ……後は吸収容量を上回る妖術で攻撃するしか無い。
この違いは一体何なの?」
天之御までもがそう口にする辺り、この疑問については相当根が深い様だ。
その疑問はその場に居た全員が共有している為、星峰、空狐、涙名も同じ様に疑問を表情を浮かべている。
「それに兵器の数が徐々に外に行くにつれて増えている様な印象を受けるのも気になるぜ、もし防衛用の兵器だってんならもっと内側に兵器を配備する筈だ。
逆に外に向かうにつれて兵器が増えていってるって事は防衛用の兵器じゃねえのか?」
「或いは外側で全て迎撃するつもりなのか、或いは迎撃は内部で生産した兵器で行なう手筈になっているのか、何方にしても少し侮っている印象はあるわね。
只、兵器の数が明らかに増えているというのは事実だと思うわ」
八咫が異なる疑問を口にすると星峰もその疑問に同意し、遺跡内の兵器配置に対して疑問を抱いている事を伺わせる。
「星峰も疑問に思ってるって事は相当問題があるレベルなのか知れねえな、それに人族と魔神族双方に対して迎撃用の兵器が仕掛けられいるのも気になる。
双方から襲撃を受ける事を想定しつつも兵器の配置に独自性が有る、この遺跡と施設は相当独自性が有るみたいだな」
星峰の肯定を受けた事も有るのか、八咫は更に言葉、疑問を続ける。
だがそれでも一同は足を止める訳には行かない、そう言いたいのを大弁するかのように天之御達はその場から足を動かし、前に進んでいく。
そして更に進んでいくと更に兵器が出現する、その度に星峰、空狐、涙名を中心として兵器の迎撃を行い、発光体が赤である場合は他の面々も攻撃に参加する。
「ちっ、本当に数が多いぜ……一体何処からこれだけの数が生み出されてやがるんだ?」
「それは施設からなのでしょうけど、それが何処から生産されているのが疑問というのは理解出来るわ、その事を突き止める為にもここから先に進まないと行けない」
八咫が疑問を口にすると星峰も再びそれに同意し、この兵器に対しての疑念が益々強まっている事を伺わせる。
「この兵器の数、それに防衛戦力、まるで僕達を外にも出したくない様にも見えてくるね」
「その考えでも正解なのかも知れないよ、最も、そうだとするなら尚の事この先に何が有るのかを突き止めないといけないけどね」
涙名が此れまでの仮説を反転させた様な仮説を建てると天之御も同意する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます