第1272話 発光体の秘密
そこに表示されたデータの文章を見ていくにつれてコンスタリオ小隊の表情は徐々に険しく訝しい物に変わっていく。
「これは……一体何と言ったら良いの……」
「悍ましいとしか言い様がない文章ですね」
シレットとコンスタリオがこう呟いた時、画面の文章には
「青の発光体と赤の発光体、それらは生命制御装置の一種である事は分かった、だがこの発光体は単なる生命制御装置と言う訳ではない様だ、どうやら制御装置以外の何らかの機能が備わっている様だがそれが何なのかについては追って追跡する必要がある」
と書かれていた。
「一種って何だよ……生命制御装置にも色んな種類があるっていうのかよ……」
モイスがそう呟くとコンスタリオも
「だけどあの発光体は只の制御装置じゃないという事だけど、何か別の機能もついているみたいね、恐らく重要なのはその付属機能の方でしょうね」
と言葉を続け、モイスの苛立ちに言葉を続ける。
そのまま画面の文章をスクロールしていき、更に文章を読み進めていく。
「発光体のデータと言うより其の解析記録に終止していますね、となるとこの発光体はブントが作り出したものではなく、この施設で元々製造されていた物と言う事になるのでしょう」
シレットの仮説に対しコンスタリオは
「もしそうだとすると生命制御装置事態も又この施設で元々、つまり先史文明の時代から使用されていた事になる。
となるとこの施設を建造した奴も碌でもない奴なのは間違いないでしょうね」
と言葉を続けていく。
そのまま文章を進めていくと更に発光体について解説した文章を見つける。
「ここにも発光体についての解説があるわね……青の発光体は人族の生命を、赤の発光体は魔神族の生命を制御装置に用いている、そして小型の形となると其の生命ではなく、魔術や妖術の力のみで作動している事が判明した。
即ち魔力や妖力を制御装置として組み込んでいるということになるのだが、只それだけとも思えない、他に何現象はか秘密があるのでは無いかと思われる」
この文章を閲覧した直後にシレットは
「小型の方は魔力や妖力で作動している様ですね、となると生命制御装置と言っても実際に制御に用いているのは魔力又は妖力と考えていいのでは?
そう考える方が自然だと思います」
と文章を見た感想を口にする。
「となると、其の他の機能というのは魔力又は妖術を用いていると考えて良いんだろうな」
モイスがそう口にするとシレット、コンスタリオも首を縦に振る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます