第1210話 兵器の中の光
其の顔を確認するとコンスタリオは
「分かったわ、なら急ぎましょう!!」
と返答し、そのまま兵器の集団にモイス、シレットと共に向かっていき、それぞれの格闘術、銃撃、魔術で兵器を退けつつ先へと進んで行く。
次々と兵器が残骸と化していく中、其の中でシレットが其の中から
「隊長!!破壊した兵器の中心部分を見て下さい!!」
と叫んで破壊した兵器の中心部分を見る様に促す。
コンスタリオとモイスが其の言葉に従うままにシレットの言う方向に目をやるとその先には破壊した兵器の部品の中に何か青く光る物がある事が見える。
「青く光る部品……今までの兵器には見られなかった物ね、あれが何を意味しているのか……」
「とにかく調べてみようぜ、今までの兵器と違う何かが分かるかも知れねえ」
コンスタリオとモイスもシレットの言いたい事を悟り、そのまま部品に近付き、其の部品を手に取る。
すると其の光が異様な輝きをしているのが分かる。
青い光ではあるのだが、何処か禍々しさを感じる、そんな輝き方であった。
「何なんでしょう、この輝き……何処か不気味というか寒気が走るというか……」
シレットが光る部品をそう言いながら覗き込むと其の中を見て
「!?」
と驚嘆した表情を浮かべる。
「シレット、どうしたの!?」
コンスタリオがシレットに確認を取るとシレットは
「この部品の中、何かが動いている様な、何かが閉じ込められている様な……そんな動きをしている様に見えました……」
と告げる。
「この中で何かが蠢いている!?それってつまり……」
コンスタリオはそう告げると手にしている部品を地面に叩きつけ、更に踵落としをして部品を破壊し、其の中を出せるようにする。
すると青い光は消滅し、其の中から何かが出てくる。
其の何かは青い光を発行させており、其の何かが光を出現させているのは疑い様のない事実であった。
「この青い光……一体何なんだ……何か異様な雰囲気を漂わせてやがるが……」
其の青い光が消滅していくと段々その正体が見えてくる、それは細かな微生物の様な存在であり、少し動き回った後に動かなくなる。
「これは……微生物?の様にも見えますが……」
「この微生物がこの兵器に組み込まれていた……これが意味する物は一体何なんだ?」
「……もしかしてこの微生物、今の兵器の動力或いは制御装置として利用する為に組み込まれていたのかも」
シレットとモイスが疑問をふと口にした直後、コンスタリオがある事実に辿り着く。
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