第十五章 負の回廊
第339話 断られると悲しい
淮南にて。
淮南にて。
淮南にて。
淮南にて。
「え~い!余は
袁術
「呂布め!劉備め!裏切り者どもめ!神が許しても、余は絶対に許さん!死よりも恐ろしい絶対的恐怖を
不機嫌麗しゅう彼は爪を噛み、家臣たちに愚痴を
悩んだ時、苦しい時、そんな時、思い出されるのは、かつて自分の元にいた頼れる客将『
「・・・そうだ!孫策だ!孫策に助っ人を要請するのだ!」
「いまや孫策は江東を制し、江東の小覇王と呼ばれるまでの大きな存在となっておる!」
「
「筆と
袁術は孫策の事を実の息子のように可愛がっていた。
そのためか、孫策は自分の言うことは何でも聞いてくれる気がしていたのである。
彼は一筆したためると、使者にそれを持たせ、江東へと船を走らせたのであった。
私だ!袁術だよ~ん!お久~~!!
聞いた、聞いた~~!江東を制したんだって~~!おめでとう~~~!(パチパチ)
この報を聞いた時、余は超うれしかった~~!自分の事のように超超うれしかった~~!
でもさ、でもさ~~~それって誰のお蔭か分かる?
そう!それはぜ~~~~~んぶ!この袁術様のお蔭だよね~~~~ッ!!
でさ!でさ!その恩・・・返したくない?返したくならない?・・・返したいよね~~~!その気持ち分かる~~~!超分かる~~~!ウケる~~~!!
聞くに~近頃の~君の~勢力~結構~凄いらしいじゃない?
猛将、賢人、変態、痴漢、何でもいる大勢力になってるらしいじゃん?
だったら、余と力を合わせようよ!もっと強くなろうよ!余と同盟を結んで覇王青年になってよ!!/人◕ ‿‿ ◕人\
それは御身のためにもなるんだってばよ!(笑)
ちょっと長くなったけど~~検討のほどよ・ろ・し・く・ね!- (ゝω・)vキャピ☆
と、いうような書簡であった。
その書を受け取った孫策は一笑した後、筆を取り、すぐに返事をしたためると、
「使者殿。お役目ご苦労でござった。委細はここに記した故、袁術殿に届けられい。」
と、軽く使者を追い返した。
「――――戻りました!」
「早いな、オイ!まだ半ページほどしか経ってないぞ!・・・して、返事は!!」
「これにございます!!」
袁術は使者から手紙を受け取ると、ウキウキとしながら手紙を開いた。
孫策からの手紙にはこう書かれていた。
『くたばれ。』
簡潔かつ分かり易い孫策の返事に、袁術は開いた口が塞がらなかった。
「え・・・うそでしょ・・・そんな・・・こんなの絶対おかしいよ・・・こんなことあるはずないもん・・・だってこのパターン三度目だよ・・・嘘だよ・・・って、ふざけんなオラーーーーッ!孫策ーーーーーッ!!この恩知らずがーーーーッ!!!」
孫策からの援助を断られた袁術は書面をビリビリと引き裂き、ありとあらゆるモノを投げ飛ばして、側近及び諸侯をズタボロにしたのであった。
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