夢を抱えたまま踏み出せない少年の話
「俺はエンターテインメントを提供する会社の社長になりたいと思っているんだ。正確には、そんな感じの会社を起業したいと。たくさんの本を読みながら、たくさんの人の話を聞いて、夢みたいな世界を作りたい。
そう思うようになったのは実は中学生のころなんだ。小学校高学年になった頃、いじめられてね。その原因を作ったのは俺の言動のせいだし、自業自得ではあったのだけど。
その頃に熱中したのが、小説とマンガ、それから携帯ゲーム。それから、ある日小学校卒業前になって、ある人と知り合った。携帯ゲームのソフトを開発する小さな会社の社長さんで、起業の事とか、プログラムのことも専門的に教わった。
だけど突然その人に会えなくなったんだ。後から蒸発したって聞いたよ。借金抱えてたんだって。
俺こんな主語で話してるけどさ、実はすごく小心者なんだ。あの人の心配じゃなくって、自分が将来、企業家になれるかどうかしか心配していなかったんだよ。幻滅したかな。自らの保身に走る人間は夢を叶えようと企業家になってはいけないんだろうか?君はどう思う?」
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