昔ブログで公開していたのを読んだことがあるのですが、その時から「こりゃすげぇや」と思って参考にしていた作品が、なんと!再公開だと!ということで、興奮しつつレビューを書きます。
なんといっても冒頭からのスピード感。グイグイ読める。完全に趣味フルスロットルで書きたいものをとことん書く。このスタイルがいいですよね。人間、自分の書きたいものを書くのが一番なんです。一番好きなのはティラノサウルスに脳が2つあるというネタ、「このネタが伝わる奴限られるだろ」とひとしきり笑った後、「ああ、でもこういう表現でも伝わる人に伝わればいいんだ」と妙に納得して、それからずっと参考にしています。ネタが解らない人も大丈夫。普通にウンチクとして受け取れるようにもなっていますから。
スラップスティックなノリで散々好き勝手やっておきながら、嘘みたいに切ないラスト。理想的です。
未来のご老人が生きる日常が孫の目線という形で、感情的に突き放したような筆致で描かれます。
他に類を見ない大胆な展開には驚かされるばかり。これは素晴らしいタイトル&あらすじ(?)詐欺。最初から最後までショッキングです。
ツイッターで何人かの方からおすすめされていたので見ましたけれど、確かにこれは驚くべき作品ですね。この手のリンクから飛んでみたものの中で最高の衝撃を受けました。
文字通りの「コンピューターおばあちゃん」である老婆とその家族が行き着く先は――
最初の文言などで人を選ぶ類のお話かもしれませんが、最後まで読み進める価値があると思います。