ヒット作はデビュー直後が多い説

 私、最近(※執筆時)色々な人の解説動画を見るのにハマってしまっているのです。自分の好きなジャンルの話を詳しい人に聞くのは楽しいですね。中には、聞き終わった後に「これ、時間の無駄だったかも……」って思う事もたまにはあったりするのですが(汗)。


 そんな解説動画の中に高橋留美子先生について語った動画がありました。デビュー当時は二十歳の女子大生で、いきなり作品が大ヒットしたと言うところから話されていて、この時は「はえ~すっごい……」と思いながら聞いていたんですよね。

 でも少し冷静になると、ヒット作を出している人ってデビュー作か、デビューから数作後ばかりじゃないかな? って思いに至ったんですよ。


 うる星やつらはもちろん、ワンピースだってNARUTOだってビースターズだって進撃の巨人だって……思いつく限りのヒット作、そう、鬼滅の刃も長編デビュー作かその数作後にヒットしています。

 デビューしたものの当たりに恵まれず、鳴かず飛ばずを10年くらい続けてようやく大ヒット作に繋がったって作家を私はほぼ知りません。やっぱ基本デビューした勢いのある時期にヒット作は生まれているんですよね。


 長い下積みを経て芽が出た作家をほぼ知らないと書いたのは、該当者をひとり思い出したから。それは『七つの大罪』の鈴木央先生。先生は全週刊少年誌制覇と言う偉業を成し遂げた唯一の先生としても有名です。デビュー作の『ライジングインパクト』は一度打ち切られたのにもう一度ジャンプに復活したと言う伝説も作っております。それだけポテンシャルはあったのですよね、当時から。


 もちろん探せば長い低空飛行からの大ヒットと言う例は他にもある気はします。ただ、探さないと思いつかないほどレアなのは間違いないんじゃないかな。遅咲きでヒット作を出した作家先生はいらっしゃいますけど、そう言う先生はデビューも遅い場合が多いですし。


 で、ここまで漫画の話でしたが、これって小説にも当てはまるのかなと。そう言う事を考えたんです。創作物と言う意味では同じジャンルですし、同じ傾向はありそうな気がするんですよね。小説の方が長い下積みの後の大ヒットパターン、多そうなイメージはありますけど。


 一応書いておきますけど、これはデビューしてからの話ですからね。デビューまで10年20年かかったみたいな話はしていません。小説だと作家デビューが30歳とか40歳とかもっと遅かったりも割とよくある話ですから。

 デビューまでは苦労したけど、デビューしてからはヒット作連発――小説家の先生ではそう言う例もありますものね。


 まつまり、ヒット作を書くには情熱と心の若さが必須と。後は時代に愛されるかどうかですかね。などと、そう言う事を考えてみたりしたのでした。

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