AKIRAを見て思った事
2021年の年末に大友克洋氏の書籍が発売される記念で映画『AKIRA』が無料で見られたじゃないですか。皆さんは見られました? 私は見ました。飛び飛びですが(汗)。題材がSFで舞台が架空の2019年と言う事もあって、今見ても新鮮に楽しめると思っていたんです。時代に左右されない作品だと。
しかし違っていましたね。当然なのですが、映画の制作された1988年の時代の空気が色濃く反映されています。バブルの時代がそのまま続いていたらと言う幻想ですわな。設定は未来ですけど、やっている事はそこまで未来を感じさせないと言うか(汗)。
でも確かにそこには1988年当時の人々が思い描く未来があったんですよ。昭和初期の人の描く100年後の未来みたいな懐かしい未来像が。
劇中では第3次世界対戦が発生してそこから復興した東京が描かれています。あんなでっかいビルを建てるほどに復興してるってとんでもないですよね。地上を攻撃出来るレーザー衛星も持ってますし。アレ、どう言う意図で打ち上げたんでしょう。AKIRAは映画でしか見ていないので色々知らない部分も多いです。
あ、今回は別にAKIRAの感想をメインで書きたい訳ではありません。何が言いたいのかと言うと、未来を想定してしっかり計算しつくされた作品でも、実際にその時代になってみると全然違ったものになってたりするんだなあと言う話なんです。
まぁね、エラい人が予測した未来予想本でもいざその時代が来てみれば大抵外れていますからな。それだけ未来を予想するのは難しいんですな。
今は超能力をメインに語る作品ってあまり見られなくなったでしょう? 40年前は当たり前にそこかしこにあったのに。ああ言うのもブームがあるんですね。ラノベのファンタジーにしたって、魔法のある世界なんだから超能力があってもいいのにねえ。
だからきっと今の魔法だとか異能力も、ブームが去ればあまり語られなくなるのでしょう。次はどんな設定が創作界隈を席巻するのでしょうね。
SFが廃れた理由って、未来を予想したけどその時代になったらその描写通りにならなくて古臭い感じになったので何か恥ずかしいと言うのもあったりするのかも。その点、時代に左右されないファンタジーはいつまで経っても古くならなくていいですのう。いや作風的に言えば古くはなるんですけど、古くなるのは作風くらいのダメージで済むと言う話で。
ここまで色々書いてきましたけど、そうは言ってもやっぱりAKIRAは名作です。人生に一度は見るべき作品ですね。俺に命令するなーッ!
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