ライトノベルの主人公は負けたり、悩んだり、葛藤したりしてはいけない的なやつ

 この発言はどこかの出版社の編集さんが言っていたそうなんですけど、皆さんはどう思います? ジャンルがコメディならばまだしも、多少でもシリアス要素があったら当てはまらないと私は思いますねえ。特にラノベのヒット作のリゼロとか、負けて悩んで葛藤してばかりですぜ。

 まぁ過去のヒット作はそうでも、今から執筆する作品ではその要素はない方がええんちゃう? みたいなアドバイスではあるんでしょうけど。


 ただ、実際、異世スマみたいな作品ばかりになって読者は面白いんかな? とは思うんですよね。アレとか孫みたいなやつは多くのシリアス作品の中にあるからこそ異彩を放った訳で。全てがああ言う作品になったらどうなんだろ。スローライフ系の作品って読まないんだけど、悩みも葛藤も負けもないんでしょか?


 物語の基本って起承転結とか序破急とか、とにかく途中で急展開が起こるものでしょう? その急展開をしちゃダメって言ってるようなものじゃないですか。

 あ、でも、そう言う作品の否定ではないんです。そう言う作品があっていいんです。ただ、そう言うの以外は認めない的なアレがね、どうにも納得がいかんと言うか……。


 気がついたらレベルマックスになってた系のやつとか、私、あんまり好きじゃないんですよ。リゼロみたいに常に負けっぱなしでいい加減に勝ってくれってなってやっと勝つってスタイルもしんどいですが(汗)。

 基本余裕でたまに負けるけど、そこからの復活では余裕で逆転勝ちの転スラスタイルが好きかな。私の感性が多数派かどうかは分かりませんけど。


 ノーストレス作品が好きな層があるのは分かります。その需要に合わせる作風があるのも。この層の購買力が強いと言う事なんですかね、その編集者の主張って。売れるか売れないか分からない博打より、確実に売れる堅実層狙い……。

 リスクを避けると言う意味では間違いではないかなぁ。狭い範囲を狙っているから大ヒットは難しい戦略ですけど。ヒットは狙えても、ホームンは無理って言うか。


 こう言うのも流行りがありますからね。いつまでも通じると言うものではないでしょう。だから潮目が変わったらすぐに主張は変わります。今はこんな流れだけど、いつまでもそうじゃないって言うのは頭に片隅にでも入れておいて欲しいな。

 編集さんだって、それが売れなくなった時点で意見コロッと変えますよ多分。

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