作者より読者の方が感情移入するもの

 先日(※執筆時)あるあるにも書きましたけど、こっちでもちょっと長く語りましょうかね。


 第492話 作者より読者の方が感情移入している

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884464758/episodes/16816452218460805317


 作者は物語の全てを知ってコントロール出来るので、キャラクターにヒドい事を平気で出来ますよね。大怪我をさせたり、ヒドい境遇にさせたり、闇落ちさせたり……。勿論それは物語のテーマ的に必要な事でもあったりするのですが、それを読む読者側は出来ればキャラ達に逆境に遭ってもらいたくないものです。

 だから、キャラがヒドい目に遭うとクレームが飛んでくると言うのも、そんなに珍しい事例ではありません。可愛いキャラが悲しい目に遭う事で話の成立するキューライスさんの漫画『悲熊』ですら、そう言うコメントが並ぶのですから。


 ここで読者受けを重視するのか、作者の訴えたいものを重視するのかですよね。基本的に物語がしっかりしているなら、どんなにキャラを不遇な状態にさせても読者はしっかり理解してくれてついてきてくれるはずです。だから外野の声は気にしない方がいいでしょう。

 ただし、今その作品が受けていないなら、その意見を取り入れてもいいのかも知れません。ハード路線からソフト路線に変えるのですから、作品のテーマも変わってきそうですけど。


 まぁでもアレですよ。クレームが飛んでくると言う事は基本的にいい物語を書いている事の裏返しにもなるので、自分の実力に自信を持ってもいいのかも知れませんよね。クレーマーが特定のワードに条件反射する人の可能性もありますが(汗)。


 読者にショックを与えてしまうのを防ぐための予防線がレイティングです。レイティングを受け入れて読んでいるのに、読ませた作者が悪い的な流れもあるかも知れません。そう言う時は普通にその意見をスルー出来ますよね。だから、レイティングはそこまで過激じゃなくても、その要素のある限りはチェックを入れましょう。大切な事ですよね。


 とは言え、世の中にはその要素で不快になるん? って言う繊細さんがたまにいらっしゃいます。まぁこれは防ぎようがありません。そう言うコメントを頂いたら、いい社会勉強になったと思わねばですな。

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