何故考えた設定を全部出してしまおうとするのだろう……

 ちょっとエアリプみたいな形になってしまうのですが、読んでいた作品の中に、ストーリー展開を邪魔をするくらい情報量の多い作品があったんです。ここでその説明本当にいる? って思うくらい語っちゃっていたんですよね。

 書き手側にしてみれば、折角設定したのだからここで説明しないとって、ある意味親切心からついつい書き込んでしまうのかもですが、読み手視点で読むと無駄な説明が多いと感じてしまう。このバランスって実は結構難しいのかも知れません。


 特にSF作品、その作品内でしか通じない設定が多いと、どうしても説明が多くなるのは分かるんです。だからって読み手が知りたいと思う以上の情報は、却って邪魔になるんですよね。

 どのくらいの分量がいいのかと言うと、主人公の設定に合わせるのがいいかなと思います。主人公が博士ならマニアックな説明を延々としても納得出来ますし。


 例えば、幼稚園児の設定なのに哲学的な事を語ったら違和感あるでしょう。異世界転生してるのかな? 主人公がアホなら説明も単純明快で、好きな部分だけ饒舌な設定ならその分野以外はあっさり描写で済ますとか。


 主人公に合わせた情報量開示は一人称の場合かな。三人称だとしても、物語の流れに不必要な説明は読者の気持ちを冷めさせます。基本的に、その説明がないと物語が成立しないって言う部分だけを説明するべきなのですよね。


 状況説明をするのには情報量が多い方がいいようにも感じますけど、あんまり多すぎて本筋に関係ない情報を読まされてもしんどいだけです。

 やっぱり上手い人は情報の取捨選択が上手ですからね。どうかそのテクニックを参考にして欲しいものです。


 まぁ、私も書き手側に回ると説明過多なのかも知れませんけどね。気をつけなくちゃ(汗)。

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