読み専の人は消費者なんだなあって
少し前(※執筆時)、読み専の人のエッセイがブームっぽくなりました。その主張を幾つか抜き出してみようと思います。
・妄想の余地がないほど人物の外見描写をされていると連載を途中で読まなくなる。
・第三者が誰かの容姿を褒め称える描写もあまり興味がない。不要な表現。
・同じく性格の描写も、ただ神経質な人物とだけ書かれるよりも線を引く時は必ず定規をあてるだとか、書類の耳は必ず一枚一枚揃えると書いてあったほうが連想がしやすい。ただし、この行動による描写も長すぎると説明しすぎになってしまう。
・セリフも名言を作ろうとしてるんだなと露骨に伝わってくると読むのが嫌に。
・WEB小説を読む層は文字数を気にしない。気にしないどころかボリュームを感じると避ける人もいる。文学的な言い回しを好まない人も多い。
・あらすじが4〜5行で簡潔に分かりやすく書かれていると「おっ」と思う。
・ジャンルはあまり問わない。このお話はこうこうこういうお話ですと冒頭できちんと説明が出来ている作品にはほぼ外れがない。
・書き手側が苦心して考えたであろうタイトルは覚えないし、物語を左右する名セリフもそんなのあったっけ? とにかくあらすじに一番力を入れて欲しい。
・萌えが分かりやすい作品が読まれやすい。
・連載中のものに感想を書くと内容が変わってしまいそうで嫌。
・長編になればなるほど、読者は自分の読みたいものしか読まない。
・読み手はワガママなので苦手なものは目に入れたくない。
・読み手はワガママ。書き手が書きたいどんでん返しなぞ知った事ではない。
・この話、この章は一体何を伝えたいのか、全体的にぼやけているものは単純に読み進めにくい。
・話にハマるまでは、すかっと分かりやすい展開の物しか最後まで読まない。
・読み専は書き手が何者であるかなどまったく興味がない。
・書き手の作品にしか興味がない。作品の評価もどうでもいい。
・書き手の苦労など知りもしない。知ろうともしない。読み手からすれば、書き手自身の情報は時にして雑音にしかなりえない。
・読み専仲間は推している書き手の日常は知りたくない。仕事や作品作成に関する愚痴は目にしたくないし、所帯染みた情報もいらない。
・作品には親近感を持ちたいが、作者自身には自分と同じ人間だという認識を持ちたくない。
・読み手と書き手の境遇がたとえ似ていても、書き手が「自分はこんな苦労をしています」と書いても、読み手は同族嫌悪を抱いてブラバ。
・読み専はエモーショナルに貪欲。毎日検索する。作者読みなどしない。ランキングも見ない。己の性癖を見つめ、研究し、検索を駆使する。
・読み手は大好きな書き手の事を触れたら壊れるガラスだと思っているし、何もせず、見守るのが正義だと信じている読み手も多い。
本当はもっともっと書かれてはいますけど、とりあえずおっ? と思ったものを抜粋してみました。そこから分かる事は、読み専の人は消費者なんだなって事です。
矛盾している部分もありますが、つまりは人によって傾向が違うと言う事。迷ってはいけません。あんまり迎合すると逆に気持ち悪がられる可能性すらあるのです。一言で言うと、とても面倒(汗)。
確かになるほどその部分を気をつければいいのかって部分もありますけど、ええぇ、と言う部分もまた多く見受けられます。これらを守れば必ず読まれるようになるかと言えば断言は出来ません。
なので、読み専はそう思ってるんだなと思うくらいがちょうどいいでしょうね。
私、ツイッターの検索枠をカクヨムにしてるのですけど、たまに読み専の人のつぶやきが目にはいるんです。難しそうな話は読めないとか、凝った話は読めないとか。ああ、それがなろう系のヒットに繋がるんだなと思いましたね。
どうしてそんな感じになったのかと言うと、私の想像ですけど、作品がむっちゃ多いからではないでしょうか。つまりは供給過多が原因なんです。読むのはただでも読むには時間がかかります。無数に作品があるので、数行読んで気にいらなかったらはい次ーとなる訳ですナ。
まだ読んでいない作品の中に自分の読みたいものがあるかも知れない。それをどうにかして探したい。無駄な時間は使いたくない。それがこう言う結果になっていったんじゃないのかなと。飽くまでも私個人の想像ですけどね。
書き手の人はよく宣伝したら読まれるっていいますけど、読み専の人、宣伝そんなに重視してないっぽいですよね。大事なのはタグとあらすじ。人気もどうでもいいし、作者もどうでもいいらしいし、作者のひとり語りは嫌いらしいし、作者同士の交流を見たら気持ちが萎える。なん……だと……。
ただねぇ、飽くまでもタグとあらすじを重視するのはヘビーな『読み専』の人なんですよね。ライトな人はやっぱりランキングを参考にするし、タグで調べてはいないかもです。高評価の作品を目安に読むライトな人は多いでしょうしね。
結局は、どれだけライトな人を取り込めるかで総合的な人気って変わってくるんじゃないかな。現実世界の人気商売と構造は一緒ですよね。
確かに読み専の人の意見に一理ある物も多いです。見た目の描写の部分とか。ただし、プライベートな部分を見せるなとか知らんがなですわ。作品だけ見たいのなら作品だけ見ていてください! お願いします!
愚痴とか生活感に溢れる事も作品外ではちょっと書きたい時もありますよ。そう言うのは読まなければ回避出来ますから!
そんな感じで、『あ、これは良い意見』ってところだけを取り入れたらいいと思いますよ。私からは以上です。
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