何が受けているかでそのサイトの傾向が分かる
さて、皆さんはその国の民度を測るにはその国の政治を見ればいい的な意味合いの言葉をご存知でしょうか。国民の民度以上の政治家は現れないと言う事ですね。特に民主主義の場合、国民が政治家を選んでいるのですからその傾向は強くなります。アホな国民が選ぶのはアホな政治家となってしまうのです。
立派な事を政治家が語っても、それがどれだけ立派な事か国民が理解出来ないと効果も薄いと言う事ですね。
少し政治的な事を語ってしまいましたが、これって色んな分野に応用出来る言葉ではないでしょうか。つまり、そう言う需要があるからそう言うスタイルになっていくと言う事ですね。当たり前の話です、はい。
WEB小説界隈では、俗になろう系と言う言葉があります。定義は色々ありますけど、ぶっちゃけて言うとサクッと読めてノーストレスな物語の事ですね。読むのにあまり頭を使わなくていい。読んでいて心理的に重くなる事がない。空いた時間に暇潰しで読める。そう言う作品達です。
何故なろう系がヒットしたのか自分なりに考えてみたのですけど、読み専さん達のエッセイを読んで気付いた事があります。彼らは乱読します。となると、あんまり重い作品は乱読に向かないのですね。軽い作品、読みやすい作品を沢山読む感じになる。
何故かと言うと、読むのは無料で作品も無数にあるからです。そうなると、好きなジャンルばかり読みたくなるのも当然の流れですよね。
今はそう言う作品を読む人が増えた訳です。従来の物語を好きな人はこのなろう系を嫌う訳ですけど、今そう言う人達は少数派と言う事になります。だって、そう言う人が多ければ、なろう系は目立っていないはずですもん。
流行に乗り遅れた人の遠吠えにようにも聞こえてしまうのは、従来の物語展開が好きな人がその成果を残せていないからとも言えます。
それで、サイトの傾向ですが、ランキングを見ればどう言う読者層がメインなのか分かります。カクヨムの場合も、やはり今のところはサクッと読める異世界系の作品が好きな人が多い印象がありますね。読者層もなろうとかなりかぶっているのでしょう。
なので、なろうとあまり変わらないような傾向にあります。
エブリスタは恋愛作品が読まれる傾向にあって、サイトの特色が上手く出ていますよね。カクヨムもカクヨムらしい特色が出せればいいのですけど、うーんどうなんでしょうねぇ。
もっと色んな所からバラエティに富んだ読者を集めてくれば、いずれはそう言う感じになるのかも知れません。
別に、なろうと被っているのが悪いとまでは言いませんけどね。
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