サイトの傾向は集まる読者次第

 講談社の新しい小説投稿サイト、セルバンテスが船出をはじめましたね! ちょっとだけチェックしてみたんですけど、カクヨムで見かける名前もチラホラと。これからどうなるか興味深いところです。


 このセルバンテス、大人のサイトと言うテーマを掲げていますけど、確かにサイトの雰囲気は大人っぽさを感じさせます。とは言え、雰囲気だけですからね。お子様禁止って訳じゃないので、オトナな雰囲気の好きな10代ユーザーも結構集まるんじゃないかな。


 ちらっとランキングを見た感じだと、ここでもやっぱり異世界転生モノが人気っぽい? のかな? このままだと従来サイトと傾向が似てしまいますし、今後、色んな作品が投稿されてそれらにも順調に人気が出てくるといいですよね。


 投稿作品をちょろっと眺めていると、ネタなのかオレオも投稿されていました。あれは『ビター & スイートの素敵な美味しさ』と言うキャッチコピーと合わさって初めて威力を発揮するものなので、オレオとだけ書いたところで意味不明な作品としてそのまま沈んでいく事でしょう。それに大体二番煎じだし、何だかなぁ。


 さて、ここからが本題なのですが、どれだけサイトがこう言う作品が受ける場所にしようと頑張っても、結局はそこに集まる読者層がそのサイトの傾向を作るんじゃないかなあと思うんですよ。


 そりゃ特定のジャンルを優遇する事でそのジャンルに特化した感じのサイトの雰囲気にする事は可能なのかも知れません。エブリスタがかなり恋愛作品に特化したサイトになっているように。これはサイトデザインも関係しているのかな。


 ただ、総合サイトと言う体で、全ジャンルをまんべんなく人気にしようってなったらどうでしょ。他にも純文学の復権をってやって成功するのかどうか。

 やっぱりどう言う読者層がどう言う作品を支持するかにかかってくるはずです。


 カクヨム黎明期は純文学っぽい作品も割と投稿されていて、いくつかの作品を私も読みました。もしそれらの作品が多くの人の支持を得ていれば、今とは違う未来もあったのかも知れません。


 セルバンテスの狙いがどの辺りなのかは分かりませんけど、サイトデザインに相応しい賑わいを見せてくれるといいですよね。

 今年は他にも新しい魅力的な小説投稿サイトが立ち上がっています。乱立する投稿サイトの中で、カクヨムも独自の魅力を放ち続けられますようにと願わずにはいられません。

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