異世界ファンタジーは哲学の夢を見るか

 かつて流行っていたジャンルであるSFでは、テーマの深い作品がいくつもありました。SF自体、定義がいくつもあるにせよ、基本的に未来の世界を舞台にしていたからこそ、哲学とも相性が良かったのかも知れません。


 それで今は異世界ファンタジーが主流じゃないですか。このジャンルで深いテーマの作品があるのかなと考えてしまって。多分探せばあるのではないかと思うのですけど、有名になってアニメ化までされた作品とかでそう言うのは……私はちょいっと思いつかないんですよね。


 ラノベは軽い作品だから深いテーマってないんでしょうか? 異世界ファンタジーと哲学って相性が悪いんでしょうか? それとも私が知らないだけ?


 ラノベの元ネタとなったJRPG作品でも心に残る深いテーマの作品はありました。例えばヘラクレスの栄光シリーズとか。神話をベースにすれば深いテーマを語る事も出来ますよね。主人公がチートで強かったとしても、そこは語りようだと思うんです。

 例えばこれは漫画ですが、チートな主人公が活躍するワンパンマンと言う作品がありますけど、ギリギリまで主人公を活躍させないように演出する事で実に深いドラマを展開させる事に成功しています。


 実際、流行りのチーレム異世界転生ファンタジーに深いテーマは全く必要ないとは思います。

 でもそれってただ甘いだけのデザートですよね。求められているものの中に語りたいものを含ませてこその表現者だと思うんですよ。そう言うのは受けないのかも知れませんけど……(汗)。


 異世界ファンタジーにおいても、現代の神話とも呼べるような、そんな深いテーマの作品もあるのなら読んでみたいなって思います。

 他に求めるばかりじゃなくて、自分でそう言う作品を書ければ一番なのですけどね(汗)。

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