セオリー通りだと心に残らない?

 ハリウッド大作とかメジャー映画の王道的作品とかって、大抵分かりやすく展開が読めるじゃないですか。盛り上がるところで盛り上がって、ピンチになりそうなところでピンチになって、こいつ裏切るなってキャラがそのまま裏切って――教科書通りって言うか先が読める、読んだ通りになると、「はいはいまたこのパターンね」ってなるんです。メジャー映画あるあるですよね。


 物語初心者にはそう言う王道作品は面白く感じると思います。私も幼い頃はそう言う王道映画に手に汗握った記憶がありますもん。

 ただ、数多くの物語の触れてしまうと、そのある意味安心出来る展開が退屈になってくるんです。厄介な話ですよねぇ。誰が悪いと言う訳ではないのですが。

 これって映画に限らず、創作物全般に当てはまる話だと思うんです。


 物語を多く体験しすぎてスレた大人にはちょっとしたサプライズ、裏切りが必要なんですよね。セオリーからちょっと外れるだけでいい。裏切りそうなキャラが裏切らなかったり、盛り上がるポイントが前後したり……。勿論大幅に王道からズレたっていいんです、面白ければ。


 ただ、王道から外れて面白く出来るのには相当の才能が必要になるのかも知れません。王道に乗っかっていれば多少物語がいびつでも多くの人に面白く思わせる事が出来ますからね。孤高の道を行くには行くだけの腕が必要なのですな。


 王道が悪い訳じゃないんですよ。ただ、それを物足りなく思ってしまうだけなんです。人ってわがままですねぇ。私が天の邪鬼なだけかも知れませんけど(汗)。

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