キンキンキン小説について

 キンキンキン小説と言うのが最近話題になっていますよね。私は数日前(※執筆時)まで気にしていなかったのですけど、この小説に関する話を近況ノートで見かけたのでちょっとググってみたんですよ。


 キンキンキン小説と呼ばれていたのは、どうやら九頭七尾先生の書かれた「無職の英雄 ~別にスキルなんか要らなかったんだが~」と呼ばれる作品のようです。何故この作品がそう呼ばれるのかですが、戦闘シーンが擬音だけで構成されていたからなんですね。

 そう、キンキンキンとはつばぜり合いの音なのです。キンキンキンキンキン! だけで戦闘シーンが終わります。

 ああ、小説初心者にありがちなアレね。と、思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。


 ちなみに私もそう言う擬音ばっかりの小説を書いています、恥ずかしながら。カクヨムに来て色んな人の作品や創作論を読んで、流石に擬音だけの戦闘シーンは卒業しましたけど(汗)。


 そう言う表現が小説初心者レベルの作品がなぜ話題になっているのかと言えば、書籍化されたからですヨ。そりゃ話題にもなりますわ。


 で、これが人気になって初めての書籍化ならビギナーズラックやねとも思うのですが、すでに数冊の書籍を出しているプロの作家様なのでした。ほえええ。すごい。


 ま、アレです、編集がこれを通したのだから問題ないのですよ。そう言う需要があるって事です。何かもう、なろうは常に時代の最先端ですね。売れてしまえばそれが勝ちなのです。そうして時代が作られていくのです。


 でも考えてみたらこれ、小説だからここまで話題になっているだけで、漫画に置き換えると文体は画力に相当します。世の中を見渡せば、え? この画力でプロの作品? って作品は少なくありません。

 そう言う意味で言えば、例えキンキンキンでもそれを好む需要があるなら何の問題もないとも言えますよね。


 某元ラノベ作家の人が3冊目で売れなければおしまいって内容のエッセイを書いていましたけど、この作品はその壁を超えるでしょうか? 話題になったので超えるかもですね。あ、もしかしてそう言う戦略? だとしたらしたたかです。見事な戦略勝ちとも言えます。


 作品を読むのは評論家ではなく読者です。読者が求めたならそれが正義。それが資本主義。私もニンジャスレイヤーは面白く読んでいたので、その系統だと思えばいいのかも。

 作品に魅力があれば、キンキンキン以外の部分でもいずれは話題に上がるようになる事でしょう。是非そうなるといいですよね。

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