物語は作者の自由に出来ない
これは創作あるあるだと思うのですが、こう言う流れで話を進めようと事前に考えていても、いざ書いてみるとそのようにならない事が多々あるものですよね。小説以外でも例えば漫画家が創作を語る時にそう言う話をよくしています。キャラが勝手に動くと言うやつでしょうか。
例えば絵がうまく描けてしまったのでその後の展開を変えたとか、そう言う話を大御所漫画家さんのエピソードを読んだ事があります。私もこれよく体験するんですよね。私の場合、プロットがいい加減なんで予定が変わるのもある意味想定内なのですが(汗)。
ただ、この意見には賛否両論あると思います。ある創作論を読んでいたら、物語が予定通りに進まなかったら予定通りになるように書き直すって人もいましたからね。私はその話を読んでカルチャーショックを受けたものです。
えっ? そんな事をしてもいいの? ってね。
言ってみればこれは映画監督で役者のアドリブを許す監督と、台本に忠実に演じさせる監督の違いのようなものなのでしょうね。現場は生き物なので、状況によって臨機応変に対応した方がいいのではと思う私はアドリブ満載な作品の方に好感が持てるのですけど。
これも映画の種類によるのかも知れません。ドキュメンタリーとかは事実に忠実な方がいいでしょうし。
で、作者の自由にならないこの厄介な物語と言う生き物ですけど、私は容認派なので結構それを楽しむタイプです。今のところうまく誘導出来ずに最後がとんでもない事になった、と言う事はありません。どんなに暴走してしまっても不思議とうまい具合に収まるんですよね。周りから見たら暴走したままのように見えるのかも知れませんけれど(汗)。
作者が物語を書くんじゃない、作者は降りてくる物語を書かされているだけ。書く担当なだけ。そう言う霊媒的な意識の人ほど物語に命を吹き込めるような気がします。私もそう言う風になれたらいいなあ。だって未だに自作のキャラのファンの人を目にした事がないんだもん。
やっぱりキャラ人気を得てこそ一人前ですよねー。
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