テンポ良くするとは
小説は読みやすさも重要だとよく言います。創作論でも色々と指摘されています。テンポ良く話を進ませる作例なども載っていたりしますよね。
小説の技法に必要な部分は細かいところまでとことん細かく描写して、それ以外はばっさりカットすると言うのがあります。多分これがテンポの良さに繋がるのでしょう。
私も結構テンポの悪い書き方をしているんですけど、これって不必要な描写をつらつら書いているからだと思うんです。趣味で小説を書いている場合、アレもコレもと考えた事を全部書いてしまう事ってよくありますよね。読者のためじゃなくて作者の自己満足で終わってしまう。
あるSF作品を読んでいたら、物語の流れに関係ないその世界での様々な雑学を懇切丁寧に描写していて困惑した事があります。そうする事で作品の世界観が伝わりはしますけど、別になくても全く困らない描写だったんですよね。その部分を読んでいると俺はここまで詳しく設定したんだぞ、どや! と言う作者のドヤ顔が浮かんでくるようでした。
こう言う、それがなくても問題のない部分をどんどんカットしていくのが、テンポの良さに繋がるのだと思います。推敲、改稿時に描写のカットをする人もよくいるようです。折角考えた設定を披露したいのは誰もが思う事ですけど、そのせいで読み辛くなって読者が離れては本末転倒です。
大事じゃないシーンを容赦なくカット出来る人が読みやすい作品を書ける人なのでしょうね。
必要がないなら、例えば「受験勉強を始めた→春、何とか合格。」と、一気に時間を飛ばしたっていい。受験期間にも色んな体験をするはずですが、それが物語に関係ないなら気前よくカットで。
で、必要なシーンならドアを開けるシーンだってすごく細かく描写して読者にそのシーンを印象づけると。メリハリが大事なんですね。
私もこの何が必要で何がそうでないのかを見極める目を磨いていきたいと思います。ダラダラと無意味に描写する事がないように。読者目線で。
そのためには書き上がったものを何度も読み直すのが大事なんでしょうね。
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