作品には作者の個性が出るもの?

 えー、今回は作者と作風の関係について書いてみたいと思います。例えば優しい作品を書いている人が強面の人だったり、逆にサディスティックな作品を書いている人が温厚だったりと、一見作者と作風は関係ないように見えます。

 しかし、作者の中から物語が生まれる以上は作者と作風は一心同体、表裏一体な部分はどうしてもあると思うんですよね。


 作者の雰囲気と作風が違う場合は、作者の本音の欲望的なものが作品に反映されていると言ったところでしょうか。こう見られているけど、本当はこうしたいんだ! 的な。


 私を例に取るとですね、主人公が自分の性格を反映したりしています。陰キャなので陽キャのキャラを主人公に出来ません。みんな性格が淡々としていて熱血キャラがいないのも自分の性格が反映されています。単に自分の中にあんまり引き出しがないんですよね。儂に暑苦しい熱血キャラは無理なんじゃああ! と、言う訳でヒロインに地味っ子が多いのもそう言う好みだからです。


 多くの人の支持を得ようと思うなら、そこは売れ線に迎合するべきなのですが、やっぱり書きたいキャラを書きたくなるじゃないですか。趣味ですもの。私はスタイル抜群キャラとかに惹かれませんので。


 なので、作品を見れば作者の色んな部分が滲み出ているのではないかな? と、そう思います。どんな部分を詳しく描写するかで作者のフェチ度が分かったりね。

 勿論、プロを目指す人は自分の好みの部分を抑えて、売れる要素をどんどんぶち込んだ作品に仕上げる修練を積んでいるとは思いますけど。その方が支持を得られるでしょうしね。


 ただ、楽しく書くなら趣味全開でもいいと思います。だってその方が楽しいですし。書く楽しさに溢れた文章は読者にも伝わる……か、どうかは分かりませんけれど(汗)。そこが難しいところなんですよね。

 それに、エタらないためには書く楽しさは大事、多分一番大事です。評価を得たから、多くの人が読んでくれるからと言う理由がモチベになる人もいるし、何が執筆の楽しさになるかは書き手の人の数だけありますど。


 作品の登場キャラの個性の少ない人は、それだけ自分の中のキャラの引き出しが薄いんですよね。私もそんなタイプなので、もっと色んな経験やら人間観察をして、引き出しを増やしていかなきゃなと思っています。

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