神様である必要性を感じない

 今回は愚痴です。特に異世界転生モノに対する愚痴。霊的知識が多少でもあれば異世界転生モノに出てくる神様の扱いがすごく残念に感じるかと思います。簡単に言うと神様を軽く扱いがちって話なんですヨ。

 まぁ、神様の話も色々ありますけどね、一神教における絶対神的なのから多神教におけるおおらかな神々の姿まで。ラノベとかに出てくる神様のイメージって主に後者のイメージですよね。


 よくあるパターンの主人公を間違って殺しちゃった系、ありえないでしょ。神様がそんなミスはよォォォ! 弘法は筆を誤っても神様が間違うかいって話ですよ?

 後は駄女神系の話もです。そんなポンコツな神様がいるか! て話なんですよ。


 おいおい、フィクションなんだから何でもありでいーじゃねーか! って言いたいですよね。分かります。だから愚痴なんです。こうしてくれーって訴えたいのじゃありません。今はこう言う風潮だけど、残念だなあと言いたいだけです。


 言ってみれば神様って概念上で最強の存在じゃないですか。ならば、そう言う扱いをして欲しいんですよ。フィクションと言えども。そんな最強の存在がそう言う扱いをされないってところにも確かに面白みはありますが。


 そもそもそれって神様である必然性あります? 例えば天使じゃ駄目なんですか? 天使が間違って殺してしまって、それが神様にバレたらまずいから異世界にこっそり転生させましたーでもいいじゃないですか。ギャップ的には神様が間違った! ってインパクトの方が大きいですけど。


 ラノベとかに出てくる神様ってゲームに登場する神様のイメージの延長線でもあるのかな。絶対倒せない敵じゃないんですよね。絶対倒せるんですよね。敵対するとは限らないんですが。チェーンソーで真っぷたつになるのがラノベの神様、そんなイメージがあります。

 女神転生における神様ってモンスターの上位種みたいな感じですが、このイメージ、異世界ファンタジーに出てくる神様の立ち位置そのものではないでしょうか。


 絶対的な存在には絶対に勝てないって言うのがこの世界の法則なので、中にはそう言う設定の作品もあるといいな。簡単に神様が殺されすぎで、そう言う物語を読んでいると淋しいです。ま、主人公の敵になる神様って神様らしい神様じゃない場合がほとんどなんですけどね。悪い王様みたいな。そう言うのを神様って設定にしちゃうのがねぇ……。


 そう言うのもあって私は漫画の『結界師』が好きなんです。あの世界ではどんなに強くなっても絶対的なものには抗えないってお話でもありますから。その展開を受け入れない人がこの作品のアンチになっていますけどね。いくら少年漫画でも最後に主人公が最強になる話ばかりじゃ面白くないでしょうに。

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