WEB小説文法
今回は創作論っぽいタイトルですけど、中身はいつもと同じですのでどうかご安心を。ま、私ごときが創作論なんてあっはっはっは。
それはそうと、巷でよく言われるのがWEB小説は最初に読者を引きつけなきゃそっぽを向かれるので、いきなりクライマックスを持ってくるくらい強烈の引きを作らなきゃダメってやつですね。読者視点で考えれば納得です。
バトルモノならまどろっこしい導入部分は後回しにいきなり一番見せたい最高のバトルシーンから始まったり。ホラーならいきなりピンチ状態から始まったり。ミステリーなら被害者が殺されるシーンから……それは普通か。恋愛……は、読んだ事ないから分かりません(汗)。
つまりは起承転結の転あたりいからいきなり始める感じですよね。そこを詳しく描写してもいいし、そのシーンから始まるものの、描写自体はほんのさわりだけでもいい。
私が一番好きな1話はOVAジャイアントロボの1話なんですけど、やっぱり主人公がロボと出会った実質的な1話は後回しで一番かっこいいロボ同士のバトルシーンから物語は始まっていました。
さて、最初にそんなサービスをすると、いきなり濃い味付けになるので、その後もエスカレートする事も多い気がします。やりすぎるとありえない概念同士のぶつかり合いになってしまうので注意が必要ですよね。バトル物のラノベでも主人公をチートにしすぎて最後には想像力すら追いつかない戦いになっていたりもします。
私の場合は書き始めた時に先の展開を全然考えていないんで、どうしても普通の1話から書き始めてしまうんですよね。これじゃあ読者の心は掴みきれませんな……。
でもただ順番を変えるだけなら、ある程度話のストックを溜めておいて、いいタイミングのところでころっとエピソードを入れ替えるって言うのはアリかも。勿論その話の繋がりに不自然さが出ないよう、文章を修正したりする作業は必要でしょうけど。
WEBの場合は本当に1話を読まれないと始まらないですしね。書籍になっていたら買った以上は全部読んでくれるでしょうけど、WEB小説なんて立ち読み感覚ですもん。
色々話を書いていてタイトルが重要だって言うのもよく分かりました。よっぽど有名にでもならない限り、平凡なタイトルは余り読んでくれないんですよね。WEB小説は目を引いてナンボの世界ですから。個人的にはあの粗筋っぽいタイトルは好きじゃないんですけど(汗)。
WEB小説は小説じゃないって言う意見も目にしましたけど、それも分かります。正確にはWEB小説って言う独立したジャンルって意味ですよ。
よくハンバーガーとかをジャンクフードって言うじゃないですか。アレの小説版なんですね。気軽に読めるし、ぽいっと捨てられる軽い感じの小説。ライトノベルより軽い感じ。
でもだからってケータイ小説レベルまでお馬鹿じゃないんですよね。作者次第にはなりますが、WEB小説って本当に頭空っぽで読めるものからかなり深い内容のものまでバラエティに富んでいて、本当は一言で言い表せないものがあります。
人によっては難しい漢字やら表現は書かない方がいいって言う人もいますが……私はその小説の内容次第だと思っています。例えばハードなストーリーはそれに相応しい表現をしてこそ楽しめるってものですし。
ただね、個人的にはみんな書きたいように書けばいいと思っています。だってそれがWEB小説の自由なんですから。どんなテクニックもそれはこうすべきって強制ではなくて、問題にぶつかった時にこうすればそれが解決出来るかもって言うアドバイスのひとつに過ぎません。
色んな方法を試してみて、自分がいいと思ったら書き方を見つけて欲しいと思います。
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