前のエピソード――PSYCHO-PASS サイコパス３ FIRST INSPECTOR

　この作品は先日発売された同名のゲームのアニメ化となります。サクラ大戦の歴史は古くて、初めて世に出たのが１９９６年。ゲームのヒットと共にアニメ化や映画化、舞台化をしたので、ゲームをプレイをした事のない人でも名前くらいは知っていると言う人も多いのではないかと思います。

　ちなみに『新』の付かない方のサクラ大戦もテレビアニメになっておりました。

　私はサクラ大戦の１はクリアまで遊んだのですが、２は途中で放棄、３以降は買っておりません。その理由はゲームに色んな要素がありすぎて面倒になっちゃったんだったかなぁ。あんまり要素を盛り込みすぎるのも考えものですよね。

　さて、では話を新サクラ大戦のアニメに戻します。このアニメ、話が途中から始まっているんですよね。だからゲームをプレイ済みの人を対象にした作りになっているのかも。全く前知識なしにアニメから見る人には、この置いてけぼり感に耐えられるかどうかが問われてきます。１話から見ているのにいきなり７話を見てしまった、みたいなアレですね。説明が分かり辛いでしょうか（汗）。

　私はゲーム未プレイなので、最初にこの途中から始まった感覚と戦わねばなりませんでした。とは言え、そう言うのも割と平気なのですぐに慣れましたけど。

　そんな感じで、とっかかりは初心者向けではありませんでしたけど、展開は実に分かりやすい子供向け作品のそれ。バレバレな白マントの正体に誰も気付かないとか、会話の流れが丁寧すぎるとか、ふざける展開が低年齢層が喜びそうなパターンだったりとか、深夜アニメ用にはチューニングされていない感じです。シャチバト同様に、見るのに少し心の準備が必要となるんですよね。もうちょっとだけリアルなやり取りだといいんだけどなぁ……。

　アニメはゲーム同様にＣＧで描かれています。これに馴染めるかどうかと言うのもハードルのひとつでしょうか。と言うのも、キャラの動きがちょっと自然に見えないと言うか、人形劇っぽかったりするんですよね。私にはそう見えるだけなのかもですが。

　後、バトルシーンにあんまり爽快感がないんですよね。一生懸命みんなが敵のＨＰを削って削って最後に何とか辛勝、みたいなパターンが多くて。ハッキリ言うと地味です。ゲーム展開に沿った流れなのかもですけど、ちょっと魅力は薄いかなぁ……。

　話がオリジナルなのは、ゲームをプレイした人も新鮮に楽しめると言う利点もあります。演出がお子様向けではありますけど、どうか奥の深い物語となってくれていますようにと願うばかり。