　ジブリ映画の名作『耳をすませば』が実写映画化されるそうです。ジブリ映画の実写映画化は魔女の宅急便についで二作目となるのでしょうか。うーん……。

　皆さんは実写映画の魔女の宅急便は観ました？　私は観てません。映画予告を見てあっ……てなりましたので（汗）。

　しかもこの実写版魔女の宅急便、ダメ邦画の紹介をする漫画にダメ映画ネタのひとつとして載ってるんですよ。中身を見ていないのに文句の言うのはご法度なので特に言及はしませんけど、ヒットしなかったのは間違いないと思います。元がジブリでも、いや、ジブリだからこそ実写はきついんですね。アニメが完成されすぎていて。

　あ、耳をすませばの原作は少女漫画だからその少女漫画が原作では？　と思う人もいるかも知れません。ジブリが映画にした時点でストーリーがかなり改変されてるんです。今度作られる実写映画はその改変された設定を踏襲しているので、ジブリ映画の実写映画化と言う認識でいいんですね。

　しかも、この映画はアニメの１０年後の世界も描くんです。当然オリジナル設定で。やっぱりただ実写化しただけじゃ受けないと言うので、追加要素をぶっこんできましたね。もしかしたらこの１０年後の方をメインに描くのかも知れません。

　つまり、アニメになった時点で二次創作みたいなのに、更にその二次創作みたいな作品なんですよ。もうこれ分かんねえな。別物と見た方がいい気がします。

　キャスティングは月島雫に清野菜名、天沢聖司に松坂桃李となっております。なるほど、キャスティングで釣るおつもりか。

　問題の１０年後設定なのですが、月島雫は小説家になる夢をあきらめ児童小説の編集者として働いていて、天沢聖司は夢を追い続けて海外で暮らしている……。恋も夢も中途半端なまま大人になり、いつの間にか聖司との間に距離が生じていた雫が、忘れていたあの頃の気持ちを取り戻していく。と言う、うーんどっかで見た事があるようなアレだなあと言うもの。邦画ドラマのテンプレやね。

　メガホンを取るのは映画『ROOKIES －卒業－』やドラマ『義母と娘のブルース』、公開を控える映画『約束のネバーランド』の平川雄一朗監督。漫画原作映画を多く手掛ける人のようですね。何となくですけど、無難な感じにまとめそうだなーって気がします。ただの勘ですけど。

　この映画、多分ですけど、耳をすませばとして見なければ面白いって感想が並ぶ作品になりそうな気がします。ファンタジー要素が出せればどうかなって感じかな。後はゲストキャラと言うか友情出演枠で高橋一生が出れば……。

　邦画の漫画原作映画でヒットしているのはコメディ系の作品だけと言うジンクスを破れるかどうかにも注目したいところですね。ハードルは高いですけど。

　私はこの映画、多分観ない気がします。そもそも恋愛映画が苦手で……（汗）。