きらら系って実写向きなのでは?

 実写ドラマ版のゆるキャン△、放送が始まりましたね(※執筆時)。このドラマ化が発表された頃は賛否両論でしたけど、放送が始まってみると割と好評な感じでした。松ぼっくりに火をつけるシーンでケチが付いたくらいで、1話の評価は概ね良かったと思います。

 地元の局が放送に対応していなかったのであきらめかけていたのですが、ネット配信があったので私も見る事が出来ました。うん、良かったです。


 今までの漫画の実写化って少女漫画の恋愛モノか少年漫画の特撮アクションモノかの二択しかないって感じだったじゃないですか。例外はグルメ漫画と医療系の漫画くらいで。大抵の場合、実写化にNOと言うのが原作ファンの反応でした。


 実写化の一番の障害は演じる俳優さんがイメージに合わない問題ですよね。ドラマは出演俳優さんがいつもの人になりがちですから。業界の人間関係的に全員を理想のキャスティングにするのはとても難しい訳です。

 アニメでも声優が力関係になっている場合がありますが、声だけなので演技力で何とかなっちゃう場合も多いのですよね。


 実写でキャスティングありきの企画となると、そっちに設定を合わしちゃうから更に原作ファンが怒っちゃう。特に子供が主人公の話だと、何故か実写化で大人にされちゃうとかあるあるです。これ原作ファンが絶対受け入れられないやつ。


 次の問題はスケールの大きな作品の場合なのですが、特撮がしょぼい。予算があんまりかけられないので派手な原作の場合、その派手さを完全に再現出来ないんですよね。だったらやらなきゃいいのにってなる訳です。この問題は映画でも一緒です。

 CG技術もこなれてきてある程度のクオリティは出せそうなものなのですけど、まだまだなんですよねぇ……。


 で、特撮は論外として、漫画原作の実写成功例はないのかと言うと、これが割とあったりします。大抵は良キャスティングと予算をかけずに済む設定の話ですね。最近の漫画原作ヒットドラマと言えば『孤独のグルメ』でしょうか。グルメ系の実写ドラマは評価の高い作品が多い気がします。


 物語の設定でそこまで予算をかけずに済むと言えば学園モノ。なので、学校が舞台の恋愛物の多い少女漫画の方が実写向きと言えます。事実、邦画ではそんな映画がたくさん作られていますよね。


 で、ゆるキャン△ですよ。この作品もキャスティングさえピタッとハマれば、後は普通のドラマの技術があればいいものが作れそうな感じがしますよね。実際、いい感じで進んでいる気がしますし。

 そうして、きらら系と言えば学校を舞台にした日常系の作品が多い訳です。アニメもヒットしております。このきらら系の作品、実写化のハードル低いと思いません? 学校が舞台で日常系。今後の漫画原作実写ドラマの鉱脈になり得るんじゃないかと思うんですよ。


 こう考えているのは私だけでしょーか? 少なくとも、ゆるキャン△に続くきらら系ドラマをせめて後一作は見てみたいなと思う私なのでした。

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