グランベルム

 この作品はロボットアクション作品ですが、魔法少女モノでもあります。魔法少女の魔法バトルがロボットアクションになった感じですね。戦う理由も最後まで勝ち残れば望みが叶うと言う例のアレですよ。お約束&お約束な話ですね。


 一応特徴としては戦いは満月の夜にしか行われないと言う事と、ロボのデザインが魔神英雄伝ワタルっぽいと言うところでしょうか。このデザインに慣れていない若い人は斬新に映るみたいです。ワタルも古くなったからねぇ。

 私のようにワタルのリアルタイム世代が見ると、主人公機が喋らないのが不自然に見えてしまうのですヨ。龍神丸は意思を持った魔神マシンでしたからねぇ。グランベルムでも喋って欲しかった……。


 魔法少女潰し合いバトル作品なので、往年のそれ系の話を思い出す人もいたりするのかもですね。倒されても命を失うと言う事はなさそうですけど。

 この手の話って、キャラクターの設定がどれほど作り込まれているかも面白さの大きな要素になりますよね。複雑な人間ドラマが描かれるほど、視聴者はより夢中になって見る事が出来ると言うものです。


 この作品、そこも抜かりがありません。何故なら脚本があの花田十輝さんだから。そう、ラブライブやよりもいの人ですよっ! 勝ったな、ガハハ!

 なので、キャラクター達のやり取りも不自然さはどこにもありません。安心して物語に集中出来ます。善き哉。


 キャラクターもかわいいし、ロボットアクション魔法少女モノですし、30年前ならゴールデンタイムの放送だった事でしょう。子供達も夢中で見た事だろうなぁ。朝アニメでもいいかも。

 今の状況じゃ、深夜アニメにならざるを得ないのでしょうけどね。残念。


 肝心のロボアクションと戦いの展開なのですが、エンディングで主要キャラがまんべんなく描写されているのでギリギリまで混戦するパターンだと思っていたんですよ。そうしたら意外と展開によってはあっけなく倒されちゃうんですよね。もっと踏ん張るのかなと思っていたキャラが、呆気なく倒されたのにはビックリしました。


 後、主人公補正強いですこの作品。なので安心して見られる反面、少し緊張感は薄いかも。どのキャラにも勝ちたい理由があって、その描写を見てしまっているのでね。勝負のモチベーションが一番薄いのが主人公なんですよ。巻き込まれ型だから仕方がないのですけど。

 そう言う、取り敢えず参加したよってキャラがアホみたいに強いのってねぇ……。


 ただ、主人公にもまだ明かされていない伏線があるっぽい感じなので、それが明らかになった時に思いっきり驚こうと思います。そう言う展開はもしかしたらないのかもですが(汗)。


 この作品は魔法少女モノの好きな人、ロボ作品が好きな人にオススメです。ロボのデザインが懐かしくて好みだし、私は楽しんで見ていますよっ。

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