劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>

 と言う訳でですね。大ヒットしたらしい劇場版シティーハンター、地元では今(※執筆時)上映中なんですよ。はい、観てきたので感想を簡単に書きますね。


 ネット上でこの作品の評価は、ラーメンを注文したらラーメンが出てきたので満足と言う例えが多くの人の共感を得ていました。

 確かにその通りで、ガジェット的には今の時代に合わせているんですけど、それ以外は普通にシティーハンターでした。分かってますな、流石です。

 足し算も引き算もしない。上映客層もアラフィフやらアラフォーメインですしね。正しい選択です。

 いや多分中には若いファンも居るのでしょうけど(汗)。


 今になって冷静に考えると結構荒唐無稽なんですよ。リアリティーを追求する人には向いていません。だってそもそも少年漫画です。カッコよければ良かろうなのです。

 リアリティ的な事を言えば、ガンアクションでかっこいいけど銃に負担のかかる装填方法は止めたとか、そう言うこだわりはあったみたいですけど。


 個人的に印象に残った事を挙げると、露骨なタイアップが目についたかなと。具体的に言えばビールですね。プレミアムモルツばっかりグビグビ飲んでおります。いや別にいいんですけどね。主人公は大人の男性ですし。


 ノリは本当にTV版のシティーハンターのままなんです。そこを古いと思うか懐かしいと感じるか。私は勿論後者ですよ、ええ。冴羽獠も海坊主もあのまんま。ゲストにキャッツアイも出てきます。

 話の展開もきっとこう進むなと思った通りに進んで、決して観客を裏切りません。いい王道作品でした。


 途中で海坊主が獠をロープで縛ってぶん投げるシーンがあるのですけど、あそこだけは荒唐無稽すぎるなって苦笑しました(バレ)。そこ以外は許容範囲でした、ええ。XYZの演出も今風でしたしね。


 シティーハンターと言えば『もっこり』ですが、OPのかっこよさげな曲の中にこのワードを混ぜるのは卑怯です。笑っちゃうじゃないですかっ。

 それと、曲と言えば歴代のOP、EDを隙あらば流してくるんですよね、この映画。当時を思い出すじゃないですかっ。実にファンサービスの行き届いた演出で私は気に入りましたね。何もかもみな懐かしい……(落涙)。


 と、言う訳で、当時シティーハンターにハマった人には文句なしでオススメです。シティーハンター未体験の人の中にはもしかしたら合わない人がいるかも知れません。だから若い人に対しては強くお薦めは出来かねます。

 映画の予告を見て面白そうと思ったなら、どうぞ観てくださいと言う事で。

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