どろろ

 どろろと言えば、原作は50年くらい前の作品です。手塚治虫の有名作品のひとつですが、原作が物語的には未完で終わっている事を御存知でない方も少なくないかも知れません。原作以外でのメディア展開では無事に完結しているみたいですけど。

 そんなで訳で、最新リメイク版の今(※執筆時)放送中のどろろがどう言う終わり方をするのかも気になるところですね。


 今期のどろろは原作を換骨奪胎して制作されているみたいで、感想サイトとかを読むと、原作と違う部分が色々と指摘されています。私は原作を読んでいないので、その違いはよく分からいのですけど。


 ネット辞書を参考にすると、この作品、つい最近になって様々なリメイク企画が動いてるみたいです。原作連載開始50週年を記念した何かなのかも知れませんね。それだけ原作が魅力的だと言う事なのでしょう。


 では、話を今期リメイク版どろろに戻します。


 正直な感想を言えば、何で目に見えないはずの妖怪が物理的な刀で斬れるんやろか? と言うのはあったりします。とは言え、それが原作がそうだからなので、そこは気にしちゃダメですわな。と言う事でツッコミ終わり。改めて言うと面白いです。クオリティ的にも今期アニメで一番気合入っている作品かなと思いますね。


 舞台が昔の日本なので時代に左右されないのもいいですな。多分何年後かに見ても面白いと感じるんじゃないかな。百鬼丸が徐々に感覚を取り戻していくのも丁寧に描写されていますしね。このキャラデザインが今風でいて、手塚っぽさも残しているところがまたいいですねえ。


 みんなが生きるのに必死になっている、辛い事も多く、残酷なシーンも多い。見ていると色々と考えさせられます。まさに深夜アニメにうってつけの題材。それを逃げる事なく真正面でしっかりと描いていて、今後の展開も期待出来そうですよね。


 原作では超能力的なもので意思疎通をしていた百鬼丸、2019年版では声を取り戻すまで喋れないですし、感覚を戻す度に苦しんでいるのが凄くリアル。アクションも素晴らしいですし、キャラも生き生きと描かれていて、2クールでどこまで濃く物語を描いてくれるのかとても楽しみです。


 多分物語の最後もアニメオリジナル路線になる気がするのですけど、やっぱり淋しい感じになるんだろうなぁ。それでも見て良かった、見続けて良かったって終わり方をしてくれると信じています。

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