究極超人あ~る 10巻
今年(※執筆時)の夏の自分内ビッグニュースのひとつにこれがありました。何とあの究極超人あ~るの最新刊が発売されたのです。いま昭和何年よ? って話ですよね。そう、あ~るは昭和時代の漫画なのです。サンデーでの連載が終わったのが1987年、これは昭和62年に当たります。昭和の時代の終わるほんの少し前。
あれから30年、30年が過ぎ去ってしまったのです。そうして平成も終わろうと言うこの時期に復活。何という運命のイタズラなのでしょう。この時期を狙って発売したと言うのならすごい。多分そこまで狙った訳ではないと思いますが。
30年前の作品と言うと古く感じるかも知れません。その言葉だけを聞いたなら。ところが全然古臭さは感じません。あ~るを知らない世代がこの作品を読んでどう言う感想を持つのかは分かりませんけど(汗)。
日常系漫画の先駆者とも言っていいこの作品は、ヲタクのバイブル的な作品のひとつでもありました。ありとあらゆるところに当時の流行っていたネタが仕込まれ、それに気付くのも面白かった。特撮ネタやアニメネタも濃くて。今でも愛されている理由はそこにもあるのでしょうね。
とは言え、今回はあ~る自体の感想ではないのでここからは10巻に特化した感想にしますね。
あ~ると言えば掲載時代の流れに沿った展開も特徴のひとつでしたが、10巻だけは時間の流れが9巻の続きの時間になっています。
でもこれは仕方がないのかな。2018年の光画部を描いたらあ~るは存在していたとしても他のキャラはみんなOB&部員全員総入れ替えになってしまいますから。ちょっとはそれを期待したりもしたのですが(汗)。
肝心の10巻の内容ですけど、作者のゆうき先生も30年の歳月を経ている訳で、当時のノリと勢いをしっかり再現出来ているのかなと言う不安が若干あったんです、正直(実際の執筆は2010年以降不定期にされていたみたいです)。
けれどそれは杞憂でした。30年の月日は多少画風を変化させましたが、そこにあったのは紛れもなくあ~るの世界です。すごい。抜群に面白かったです。9巻の続きとしてすぐに10巻を読んでしまうと多少違和感を感じるところもあるかも知れませんけど、10巻もしっかりあ~るしていました。
内容は次の光画部部長&生徒会長選挙とコウガマンとグルメ話と番外編。時代を超越してしまったために、その時代にそれはありませんよと言うメタネタで攻めてみたり、新キャラこそ出ないものの、いつもの面々の新しいイベントが楽しかったです。
かつてあ~るを楽しんでいた人は是非共この10巻も楽しんで欲しいと思います。間違いないです。買って後悔はさせませんよ!
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