未来のミライ
夏映画の季節が始まりました。と言う訳で私も早速観てきたのですけど、映画予告の少女漫画の実写映画率の高さ! いくらコンスタンスにお客が入るとは言え、興味ない人は絶対見ないジャンル、逆に言うと宣伝がなくてもある程度売上が見込めるジャンルにアレだけの宣伝が必要なのかなとも思ってしまいます(汗)。
昔はもっと有名監督の映画とか、話題作の洋画の予告が多かった気がするんだけどなぁ。これもまた時代ですな……。
んで、今回私が観た映画は細田監督の未来のミライです。感想を一言で言うと……これはちょっと……微妙。ターゲットのファミリー層以外の人が観るのはあまりオススメ出来ないような内容でした。
はっきり言います。すごくファンタジーです。不思議な出来事が物語内で起こるのですが、そこに整合性がないんです。そう言う意味ではシュールな作品でもあります。かなり凝った童話と言う表現が適切かも知れません。
物語内で起こる色々なファンタジーな出来事は、どうしてそうなるのかの説明が全くありませんし、説明する気もないのではないかと思われます。テーマは明確なんですけどね。
私、この映画を前情報を全く得ずに観たんです。普通はその方が作品を楽しめるのですが……今回ばかりは失敗したなと思いましたよ。特に物語に整合性がないと言うのがキツかったです。よくアニメで考察マニアの人があそこのシーンはこうなるからああなるんだって考察するじゃないですか。この作品でそれは無理です。
いや、やってもいいんですけど、かなりこじつけな感じになるんじゃないかと(汗)。
この映画は監督の子供に向けた作品と言う事(要約)なのですが、同じく子供が主人公の宮崎監督の「崖の上のポニョ」と比べればその違いもよく分かる気がします。ポニョはメインターゲット以外の層が見ても面白かった。整合性もそれなりにあって物語がちゃんと物語であったからです。ま、宗介がちょっと子供の割に出来過ぎって部分が物語的に言えばマイナスかも知れませんけど。わがまま言いませんしネ。
ポニョの宗介が5歳でミライのくんちゃんは4歳です。くんちゃんは年相応の扱い辛い子供なんです。基本的に駄々こねてます。リアルっちゃあリアル。
不思議な出来事と言えばポニョでも起きますけど、ポニョの場合は世界を巻き込みますからね。くんちゃんに起こる不思議な出来事は飽くまでもくんちゃんだけにしか起こりません。これはもしかしたら同じ幼い子供主人公映画として、敢えて差別化を図ったのかも知れません。
後、このくんちゃんの声がキャラに合ってませんでした(汗)。大抵の俳優声優さんの声演技に違和感を感じない私ですが、これはちょっと……。まだリアル4歳の男の子に声を頼んだ方が良かったんじゃない? と、思ってしまいました。個人的な好みの話なんですけどね。
結果として、この作品は幼い子供持つ家族向けピンポイント映画となっているような気がします。家族愛とか子供の成長とかが描かれていますしね。
で、それ以外の人には向きません、特に男性には。敵も出ないし、バトルもないし、世界も救いませんから。
と、こう言う感想になりました。何かの参考になれば幸いです。
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