最高の作品って?

 gooランキングで深夜アニメランキングが発表されたんですけど、これ項目が「最高だった6月終了の深夜アニメ」だったんですよね。

 で、結果は以下の通りです。


 1位 鬼灯の冷徹(第弐期その弐)

 2位 弱虫ペダル GLORY LINE

 3位 ヲタクに恋は難しい

 4位 斉木楠雄のΨ難(第2期)

 5位 多田くんは恋をしない

 6位 こみっくがーるず

 7位 東京喰種トーキョーグール:re

 8位 ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語

 9位 ヒナまつり

 9位 ひそねとまそたん

(以下省略)


 確かに鬼灯の冷徹は面白かったですけど、最高かなあ? 最高かと言われたらちょっと疑問が残るんですよね。私の中で最高と面白いはジャンルが違うので、この結果にちょっと衝撃を受けたんです。今の人は面白い=最高になっているのかも知れません。


 私にとって「最高」と言うのは内容の深い作品です。哲学的だったり、社会に問題提起をしたり、見た後で深く考えてしまうずっしりと重い作品。鬼灯の冷徹にそう言う示唆がなかったとは言えませんけど(テーマが地獄ですし)そう言うのを深く考えようと思って見る作品ではないでしょう?


 ネットランキングの場合、ただの人気投票になりがちなので、このランキングも単にその結果が出ただけとは言えるのですが、昔と今とでは主な視聴者層が変わってきてるなーって言うのがこの結果を見ただけで分かります。


 意欲作だったメガロボクスは29位ですし、銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅ですら16位です。これらは元ネタが昔の作品だったからでしょうか? 


 こう言う結果になった要因のひとつにアニメ作品の数の多さもあるのではないかと私は考えます。放送数が多いから余分な作品を見る余裕がないんですよね。だから好きな作品だけ見る事になってしまう。他の名作を見る余裕がないんですね。


 昔のアニメファンはもっと多様な作品を見ていたと思いますが、それも放送数がここまで過密じゃなかったからでしょう。今多くの作品を見ているのは、ニートか、それに近いくらいに時間に余裕があるか、生活の全てをアニメに費やしている人達くらいのものだと思います。


 作品数が多くなったから、逆にチャレンジングな作品が日の目を見れなくなってしまった。そう言う中でのけものフレンズのヒットはまさに奇跡でした。ああ言う奇跡は滅多に起こらないと思います。

 逆にあのヒットがあったからこそ、いくつかの作品はそう言うヒットパターンを狙ってしまったりするのかも知れません。うーん、そう言う意味では罪な作品ですな……(汗)。

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